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2023年2月19日 06時58分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/232018
身近にあるメダカの水槽から興味深い新種の藻類が発見されました。大きさが約1マイクロメートル(1000分の1ミリ)と小さく、遺伝子の数が非常に少ないことが分かりました。東京大、東京理科大などの研究チームが見つけました。光合成の基本的な仕組みを調べる手がかりになると期待されます。
藻類は光合成をして生きる単純な構造の生物です。新種が見つかったのはチームの黒岩常祥・東京大名誉教授がメダカを飼っている水槽でした。水が急に緑色になったので顕微鏡で観察すると、非常に小さな藻が繁殖していました。それを同大の松永幸大(さちひろ)教授らが2年がかりで純粋培養してDNA分析すると、新種と分かり「メダカモ」と名付けました。
特徴はまず小さいこと。普通の藻は10〜20マイクロメートルですが、その10分の1ほどで藻類の最小級といいます。また持っている遺伝子が7629個と淡水の藻類の中で最少でした。
松永さんは「遺伝子の少ない微生物は、海底の熱水噴出孔のような、高温や強いアルカリ性などの極限環境で見つかるのが常識だった。厳しい環境で余分な遺伝子を持つ余裕がないからだ。ところが今回は家庭の水槽から見つかった。衝撃だった」と話します。穏やかな環境にいながらなぜ遺伝子が少ないのか、理由はまだよく分かっていません。DNA分析からは、藻類の中でも早い時期に登場した古い種類と推定されました。
また、遺伝子の比較的少ない他の藻類14種とメダカモを比べると、共通の遺伝子が1263個ありました。藻類に必須の遺伝子といえます。光合成に必要な最小限の遺伝子を突き止める手がかりと期待されます。遺伝子を特定すれば人工的に光合成の能力を生み出せるかもしれないといいます。
この成果を学術誌に発表すると、研究者はじめいろいろな人から「うちの水槽も急に緑色になった」と体験が寄せられました。「みんなメダカモを見ていたが誰も調べなかったのです」と松永さん。急に緑色になるのは繁殖力が大きいことを示します。小さいため高密度で培養できます。光を当てて増殖をコントロールしやすいことも分かりました。藻類を大量培養して、食品や燃料を作る試みもありますが、その応用の可能性も期待できるといいます。 (永井理)
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