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隠れた和の魂 ミロ展ー日本を夢みて(東京新聞)
http://www.asyura2.com/21/idletalk42/msg/152.html
投稿者 蒲田の富士山 日時 2022 年 2 月 13 日 07:06:23: OoIP2Z8mrhxx6 ipeTY4LMlXiObY5S
 

2022年2月4日 07時59分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/158165?rct=miro

 豊かな色彩の作品を残し、スペインの巨匠として日本でも広く知られているジョアン・ミロ(1893〜1983年)。ミロはジャポニスムブームの真っただ中のバルセロナに生まれた。生家の近くに日本美術の輸入販売店があり、美術学校時代には浮世絵のコレクターや日本の焼き物に関心を寄せる友人がいるなど、早くから日本文化に触れ、深い憧れを抱き始めた。そして生涯に2度の来日を果たし、帰国後は書を思わせるようなものなど日本の影響を感じる作品を残している。

 「ミロ展−日本を夢みて」(東京新聞など主催)では初期や代表作のほかにも、アトリエにあった民芸品や日本人批評家とのやりとりの資料など約130点を展示、ミロと日本とのつながりを紐解(ひもと)くことができる。11日から4月17日まで東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。

◆文字と一体
≪絵画(カタツムリ、女、花、星)≫ ジョアン・ミロ 1934年

 フランス語で「カタツムリ」「女」「花」「星」の4語が流れるように連なって描かれている。本作は制作依頼を受けたタペストリーのための下絵の一つ。下絵といってもタペストリーの原寸大のサイズとその入念な出来栄えから、1930年代のミロの代表作の一つに数えられている。

◆書への傾倒
≪絵画≫ ジョアン・ミロ 1966年

 1966年、初来日を果たした直後に描かれ、日本の書家からの影響がみてとれる作品。淡墨の滲(にじ)みやはね、濃墨のかすれなどが本作のように油彩画にも応用されている。ミロは書の画材や視覚的な効果だけではなく、直接目の当たりにした書家の筆遣いなどにも関心を向けていた。

◆背景に浮世絵
≪アンリク・クリストフル・リカルの肖像≫ ジョアン・ミロ 1917年 

 描かれているのは、バルセロナの美術学校で出会った親友アンリク・クリストフル・リカル。2人は同い年で、腕を競い合う仲であった。本作品はリカルが描いたミロの肖像画の返礼として描かれたもので、背景に貼り付けられた浮世絵はミロの日本美術への関心を示したものといわれている。


◆焼き物の虜
≪花瓶≫ ジュゼップ・リュレンス・イ・アルティガス、ジョアン・ミロ 1946年

 美術学校時代からの旧友である陶芸家アルティガスとの共同作品で、ミロが得意の人物像を絵付けしている。早くから日本の焼き物に関心を持ったアルティガスを通じて、ミロは日本の焼き物の虜(とりこ)になっていった。ミロ初来日の際には、そろって陶芸家の加藤唐九郎の元を訪れていた。

◆夢の絵画
≪絵画(パイプを吸う男)≫ ジョアン・ミロ 1925年 富山県美術館

 単色の背景に、線や記号のような形を配置している<夢の絵画>と呼ばれるシリーズの一点。人物はどこかとぼけたような、ユーモラスな表情にみえる。一見自由に描かれたようにみえる黄色い煙は人物の横顔のシルエットをなぞるようにうねっており、意図的な構成となっている。

<見どころ>「相思相愛」実結ぶ Bunkamura ザ・ミュージアム・吉川貴子学芸員

 独自の作品世界で知られるスペインの芸術家ジョアン・ミロは、実は日本への憧れを抱きながら折に触れて日本文化を感じさせる作品を生み出してきた。一方戦前の日本でも美術雑誌や展覧会でミロが紹介され、1940年には世界初のミロの単行本が刊行されるなど早くからこの芸術家に注目しており、いわば「相思相愛」の関係であった。両者の思いが実を結ぶのは、66年に日本初のミロ展が開催されたときである。念願の初来日を果たしたミロは、文化人らと交流、各地を精力的にまわり、帰国後は書道家の筆さばきに刺激を受けた《絵画》の制作に至る。

 本展では、浮世絵を画面にコラージュした《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》などの初期作品や戦前の代表作《絵画(カタツムリ、女、花、星)》、日本各地の良質なミロ・コレクションが一堂に会するほか、瀧口(たきぐち)修造らとの交流を示す資料なども展示。意外なほどに深いミロと日本の関係性に焦点を当てた世界初の大規模展で、よく知られたこの芸術家を新たな角度から紹介する。

ーーー以上引用

写真がメインの記事なので、URLのほうから、ご覧になってください。  

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コメント
1. 蒲田の富士山[1129] ipeTY4LMlXiObY5S 2022年2月13日 07:11:57 : 2LLOnrKcAU : MVR3aERIYWt1Z2s=[5] 報告
スペインを代表する芸術家ミロ 日本の手作り凧の魅力を孫に熱弁(東京新聞)

2022年2月7日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/158658?rct=miro

<連載・ミロが見た日本>

 スペインを代表する芸術家ジョアン・ミロ(1893〜1983年)は故郷カタルーニャ地方を弾圧したフランコ独裁政権から逃れ本土の東に浮かぶマジョルカ島にアトリエを構えた。

 「高価な芸術品より簡素な手作りの作品にこそ価値がある」。常々そう語っていたミロは、世界の手工芸品を手元に置き、創作意欲をかきたてていた。こけしや木彫りの人形、はけ、たわし…。アトリエの棚には数多くの日本の品も並ぶ。

◆「祖父がどれだけ日本を愛しているかが伝わってきた」

 「天井からつり下がる姿が魔物に見え、恐怖を覚えた」。ミロの孫ジョアン・プニェット(53)は少年時代、アトリエに隣接する祖父の書斎で伝統的な連凧を目にした時の衝撃を忘れない。「日本の天然素材で手作りされた凧の魅力を丁寧に説明する口ぶりから、祖父がどれほど日本を愛しているのかが伝わってきた」

 日本美術ブーム「ジャポニスム」を巻き起こした万国博覧会の開催5年後のバルセロナに生まれたミロ。20代前半、美術学校の親友に贈った肖像画には浮世絵をコラージュした。西欧の美術品を賛辞する時には「優雅で、日本的だ」という表現も使っていた。

 生家のすぐ近くに複数の日本美術店があった事実を明らかにしたバルセロナ自治大准教授のリカル・ブル(40)は「ミロは幼いころから日本に強い関心をもっていたはずだ」と話す。

◆蔵書に岡倉天心、柳宗悦…「日本人の精神性に理想見いだす」

 ミロが遺した蔵書には岡倉天心の「茶の本」や柳宗悦の「日本の民芸」といった日本文化の古典も並ぶ。美術評論家として祖父を研究するプニェットは「静寂や無、自然、手作りの心を大切にする日本人の精神性に自らの理想を見いだしていた」と想像する。

 プニェットは、マジョルカのアトリエで象徴的な場面を目撃している。制作中だった彫刻の部材を愛犬が踏んで壊したのを見たミロは「何て素晴らしいんだ。修理せず、このまま使おう」と叫んだ。

 「突然のハプニングもありのまま受け入れるのは禅の境地。祖父の作品にはこうした日本の精神性がにじみ出ている」(敬称略)

 ◇

 20世紀スペインの三大巨匠としてダリ、ピカソと並び称されるミロ。東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで11日から始まる「ミロ展―日本を夢みて」を前に、母国でミロと日本の絆を追った。
 (この連載はパリ支局・谷悠己が担当します)

2. 蒲田の富士山[1130] ipeTY4LMlXiObY5S 2022年2月13日 07:22:50 : 2LLOnrKcAU : MVR3aERIYWt1Z2s=[6] 報告
↑記事、最初の一行を、誤って削除。

訂正。

以下を、<連載・ミロが見た日本>の下に行空けで入れます。

青さをたたえる地中海を見渡せる窓から、まばゆい陽光がキャンバスに注ぐ。

3. 蒲田の富士山[1131] ipeTY4LMlXiObY5S 2022年2月13日 07:28:01 : 2LLOnrKcAU : MVR3aERIYWt1Z2s=[7] 報告
日本の陶芸に魅了されたミロ スペインの小村から思い描いた日本の自然美(東京新聞)

2022年2月8日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/158851

<連載・ミロが見た日本>

 荒々しい岩山に見下ろされたバルセロナ近郊の小村ガリファ。ミロはバスとタクシーを乗り継ぎ、美術学校時代の友人で、陶芸家のジュゼップ・リュレンス・アルティガスが山中に構えた工房に通った。

 「ミロは仕事熱心で朝から晩まで工房にいたよ。電気がなかったから、夜はガスランプで手元を照らして作業していた」。10代後半からミロと父の創作の輪に加わっていた息子のジョアン・ガルディ・アルティガス(83)が振り返る。

 絵画作品で有名なミロだが、アルティガス父子とは数百点の陶器を共同で制作した。その様子を撮影した工房内の写真には、壁に日本全国の焼き物産地を記した地図が写り込んでいる。「父もミロも、日本の陶芸に魅せられていた」

 アルティガスは、第2次大戦前後に日本に長期滞在したバルセロナの芸術家を通じ、手作りの日用雑器に美を見いだす「民芸運動」に傾倒。実践者の1人で益子ましこ焼の人間国宝、浜田庄司とは深い親交を結んだ。1970年の大阪万博でガス・パビリオンを彩った陶板壁画などミロ作品の多くを焼き入れした窯は、設計図を提供した浜田がガリファを訪れて開窯かいようした。

◆楊枝入れにも興味 深まる日本への愛情

 窯の壁面には「益子」と漢字の銘板が添えられている。「書いたのは私の妻だよ」。ジョアン・ガルディの隣で、小柄な日本人女性が控えめにほほ笑んだ。

 バルセロナでテキスタイルデザインを学んでいた石川允子まさこ(84)は62年の挙式後ガリファに移り住み、ミロとの共同制作の場に多くの日本産品をもたらした。「焼き鳥屋でもらった素朴な楊枝ようじ入れなんかを興味深げに見ていらっしゃった」と允子は懐かしむ。ミロは後年のインタビューでこう語っている。「マコ(允子)が私の『家族』になってからのこの数年で、日本に対する理解と愛情はさらに深まった」

 ミロはガリファの豊かな自然を愛し、ジョアン・ガルディと連れだっての散歩を日課にした。樹木や花、虫や小石…。立ち止まってはじっくり観察し、時には持ち帰って陶芸のデザインに生かした。益子など日本の陶芸産地に長期滞在した経験のあるジョアン・ガルディは確信する。「ミロはこの村で、日本の自然美を思い描いていたはずだ」
(敬称略)

4. 蒲田の富士山[1132] ipeTY4LMlXiObY5S 2022年2月13日 07:29:56 : 2LLOnrKcAU : MVR3aERIYWt1Z2s=[8] 報告
詩、水墨画、書…訪日で得た宝から吸収したミロ 「日本の精神性」探し求める(東京新聞)

2022年2月9日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/159038?rct=world

<連載・ミロが見た日本>

◆茶陶の大家・加藤唐九郎を訪ね、詩人の滝口修造と語らう

「長い間、日本のことを夢見続けてきた」。1966年9月、東京の羽田空港。73歳になって初来日したミロは、記者会見で万感の思いを口にした。

 歌舞伎や相撲に興じ、京都や奈良の名刹めいさつを巡る。同行した陶芸家ジョアン・ガルディ・アルティガス(83)が保管するアルバムには20日余りの滞在を存分に楽しむ姿が残る。一方で、ミロは「日本の精神性」も探し求めた。

 その一つが、自らも手掛けた陶芸の産地探訪だ。茶陶の大家、加藤唐九郎を名古屋の自宅に訪ね、京都から滋賀の信楽しがらきへ足を延ばす。ジョアン・ガルディは「信楽では、田畑や日本の伝統的な農村の風景に感動していた」と思い返す。

 待ち望んだ出会いも実現した。ミロの芸術を紹介する作品集を40年、世界で初めて出版した美術評論家で、詩人の滝口修造とは銀座の画廊で語り合った。

 「詩から創作の着想を得ていたミロにとって、滝口の詩は日本人の精神性を理解し、作品に反映させる上で重要な役割を果たした」。バルセロナのミロ財団の館長マルコ・ダニエル(57)がそう語るように、2人の世界観は後日、詩画集の共作という形で融合する。

◆「日本製の画材のおかげで精神が解き放たれた」

 ミロは「日本」を取り込むための準備も怠らなかった。同財団の収蔵庫には、西欧で高く評価された江戸後期の禅画家、仙豪`梵せんがいぎぼんの水墨画「○△□」を解説する新聞記事の切り抜きなども保存されている。

 訪日中に水墨画や書家による実践を目の当たりにしたミロは、帰国直後の66年11月4日、縦2メートル近い絵画を完成させた。大胆に飛散する黒色は書を連想させる。「ひとつひとつの線が時に命を生み、時には不完全なものになる。蓄積した知識だけでは理解できない部分を日本の書家から吸収した」とダニエルは言う。

 日本から形として得た物もある。ミロが「日本製の画材のおかげで精神が解き放たれ、夜に思い描いた創造性を昼間、作品に反映することができる」と話しているのを聞いた孫のジョアン・プニェット(53)には、忘れられない光景がある。

 最晩年のミロがアトリエに座り、日本製の筆とインクを手に和紙と静かに向き合う姿。「祖父の頭の中には、いつも日本があった」(敬称略)=おわり

5. 2022年2月14日 09:12:49 : M2Sq68EfvU : TEZ2QnJnbHNqRi4=[1] 報告
芸術的素養が全くないから分からないが
ミロは多分優れた芸術家なんだろう。

たださ「隠れた和の魂 ミロ展ー日本を夢みて(東京新聞)」
なんて切口はもうやめて欲しいな。
なんで日本との関連をわざわざ持ち出す必要があるんだろう。

「にっぽん凄いですね」の変形バージョンだろうか

例えば仮にだよスペインで日本の浮世絵展が開催されたとして
そのなかにカステラを食べる花魁が画かれてたら
スペインでは浮世絵にはスペイン文化の影響が色濃く
反映されいているとして紹介するだろうか?

「隠れた和の魂」なんて臭い言葉を使うことに恥ずかしさを
感じないんだろうかねマスコミは。
しかも使ってるのが東京新聞だってんだろう?
東京スポーツじゃなくてさ。
何か少しずつズレてきてると感じるなこの国は

 




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