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2022年2月4日 07時59分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/158165?rct=miro
豊かな色彩の作品を残し、スペインの巨匠として日本でも広く知られているジョアン・ミロ(1893〜1983年)。ミロはジャポニスムブームの真っただ中のバルセロナに生まれた。生家の近くに日本美術の輸入販売店があり、美術学校時代には浮世絵のコレクターや日本の焼き物に関心を寄せる友人がいるなど、早くから日本文化に触れ、深い憧れを抱き始めた。そして生涯に2度の来日を果たし、帰国後は書を思わせるようなものなど日本の影響を感じる作品を残している。
「ミロ展−日本を夢みて」(東京新聞など主催)では初期や代表作のほかにも、アトリエにあった民芸品や日本人批評家とのやりとりの資料など約130点を展示、ミロと日本とのつながりを紐解(ひもと)くことができる。11日から4月17日まで東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。
◆文字と一体
≪絵画(カタツムリ、女、花、星)≫ ジョアン・ミロ 1934年
フランス語で「カタツムリ」「女」「花」「星」の4語が流れるように連なって描かれている。本作は制作依頼を受けたタペストリーのための下絵の一つ。下絵といってもタペストリーの原寸大のサイズとその入念な出来栄えから、1930年代のミロの代表作の一つに数えられている。
◆書への傾倒
≪絵画≫ ジョアン・ミロ 1966年
1966年、初来日を果たした直後に描かれ、日本の書家からの影響がみてとれる作品。淡墨の滲(にじ)みやはね、濃墨のかすれなどが本作のように油彩画にも応用されている。ミロは書の画材や視覚的な効果だけではなく、直接目の当たりにした書家の筆遣いなどにも関心を向けていた。
◆背景に浮世絵
≪アンリク・クリストフル・リカルの肖像≫ ジョアン・ミロ 1917年
描かれているのは、バルセロナの美術学校で出会った親友アンリク・クリストフル・リカル。2人は同い年で、腕を競い合う仲であった。本作品はリカルが描いたミロの肖像画の返礼として描かれたもので、背景に貼り付けられた浮世絵はミロの日本美術への関心を示したものといわれている。
◆焼き物の虜
≪花瓶≫ ジュゼップ・リュレンス・イ・アルティガス、ジョアン・ミロ 1946年
美術学校時代からの旧友である陶芸家アルティガスとの共同作品で、ミロが得意の人物像を絵付けしている。早くから日本の焼き物に関心を持ったアルティガスを通じて、ミロは日本の焼き物の虜(とりこ)になっていった。ミロ初来日の際には、そろって陶芸家の加藤唐九郎の元を訪れていた。
◆夢の絵画
≪絵画(パイプを吸う男)≫ ジョアン・ミロ 1925年 富山県美術館
単色の背景に、線や記号のような形を配置している<夢の絵画>と呼ばれるシリーズの一点。人物はどこかとぼけたような、ユーモラスな表情にみえる。一見自由に描かれたようにみえる黄色い煙は人物の横顔のシルエットをなぞるようにうねっており、意図的な構成となっている。
<見どころ>「相思相愛」実結ぶ Bunkamura ザ・ミュージアム・吉川貴子学芸員
独自の作品世界で知られるスペインの芸術家ジョアン・ミロは、実は日本への憧れを抱きながら折に触れて日本文化を感じさせる作品を生み出してきた。一方戦前の日本でも美術雑誌や展覧会でミロが紹介され、1940年には世界初のミロの単行本が刊行されるなど早くからこの芸術家に注目しており、いわば「相思相愛」の関係であった。両者の思いが実を結ぶのは、66年に日本初のミロ展が開催されたときである。念願の初来日を果たしたミロは、文化人らと交流、各地を精力的にまわり、帰国後は書道家の筆さばきに刺激を受けた《絵画》の制作に至る。
本展では、浮世絵を画面にコラージュした《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》などの初期作品や戦前の代表作《絵画(カタツムリ、女、花、星)》、日本各地の良質なミロ・コレクションが一堂に会するほか、瀧口(たきぐち)修造らとの交流を示す資料なども展示。意外なほどに深いミロと日本の関係性に焦点を当てた世界初の大規模展で、よく知られたこの芸術家を新たな角度から紹介する。
ーーー以上引用
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