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米国中堅銀行破綻の衝撃!「第2のリーマン・ショック」で金融危機なら日本になす術なし
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/320102
2023/03/15 日刊ゲンダイ
シリコンバレー銀行に詰めかけた預金者たち(米サンタ・クララ市)/(C)ロイター
第2のリーマン・ショック到来の予兆なのか。米国のシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の経営破綻を受け、14日の日経平均は敏感に反応。下げ幅は一時、前日比700円を超えた。
米国市場で金融株が売られたことを受け、銀行株や保険株が軒並み安。結局、終値は前日比610円92銭安の2万7222円04銭で引けた。相対的に安心な国内債券市場に買いが殺到し、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時0.240%に低下(債券価格は上昇)した。
米財務省とFRB(米連邦準備制度理事会)、FDIC(米連邦預金保険公社)は共同で、破綻2行の預金をすぐさま全額保護する方針を表明。金融市場の不安や取り付けの連鎖を抑えようとしているが、リーマン・ショック以来の金融危機が再来する恐れはないのか。経済評論家の斎藤満氏がこう言う。
「現在の状況は、“リーマン・ショック前夜”と似ています。リーマン・ショックの直前、サブプライムローン問題が原因で2008年5月に米大手投資銀行『ベアー・スターンズ』が実質的に破綻。その後の世界的な金融危機の先触れとなりました。今回の破綻は、FRBが短期間にインフレを抑えようと、異例のスピードで利上げを進めてきたことが要因です。債券に含み損が生じたうえ、預金流出も重なりました。こうした破綻が、米中堅2行だけにとどまる保証はありません。リーマン・ショックを引き起こしたサブプライムローン問題と同様、高利回りだが信用度の低い債券を保有している金融機関は少なくない。いくら商品の格付けが高くても安心はできず、債券価格の急落に伴う経営不安が続出しないとは決して言いきれない状況です」
植田日銀新総裁はいきなり困難に直面か
日本は、黒田日銀総裁の長すぎる大規模金融緩和のせいで…(C)日刊ゲンダイ
米国はリーマン・ショックで冷え込んだ経済を金融緩和で持ち直したが、日本ではそうもいかない。
「黒田日銀の長すぎる大規模金融緩和のせいで、利益が上がらなくなった大手銀や地銀は、海外のローン担保証券などの高利回り商品を大量に購入せざるを得なくなりました。高リスクを抱えているうえ、金融危機に直面しても、超低金利政策にどっぷりつかった日銀にもはや金融緩和する余地はありません。つまり、いざという時に対処できないのです」(斎藤満氏)
今回の破綻劇が米国内の他行に連鎖するのかどうか。決して日本経済も対岸の火事ではない。跡を濁しまくった立つ鳥のせいで、植田新総裁はいきなり困難に直面しそうだ。
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