http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/883.html
Tweet |
シリコンバレー銀行破綻で米国経済は失速するのか…急激な金利上昇で金融危機の恐れは?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/319978
2023/03/13 日刊ゲンダイ
破綻規模は米史上2番目(シリコンバレー銀行本部前に集まる人たち=米カリフォルニア州サンタ・クララ)/(C)ロイター
アメリカ経済に異変か。総資産全米16位(約28兆円)のシリコンバレー銀行が10日、債務超過に陥り破綻してしまった。米銀の破綻規模では史上2番目。2008年の金融危機「リーマン・ショック」以降では最大となる。
破綻した原因は、FRBによる急激な金利引き上げだ。保有していた米国債などの債券に含み損が生じたうえ、資金繰りが悪化した取引先のIT関連企業が預金引き出しに動き、債務超過に陥った。シリコンバレー銀行は1983年創業。主に新興IT関連企業への融資を手がけていた。
金利上昇による債券運用への逆風は、他の金融機関も同じため、市場では銀行株が売り浴びせられた。金融不安もくすぶっている。
金融危機が発生する恐れは?
急ピッチの利上げに…(FRBのパウエル議長)/(C)共同通信社
急激な金利の高騰によって、アメリカ経済は不況に突入するのか。金融危機が発生する恐れはあるのか。経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「シリコンバレー銀行が破綻した直接の原因は、取引先が預金の引き出しに動いたことです。金利の急激な引き上げによって、弱小IT企業は資金調達が難しくなり、資金を手当てするために預金の引き出しに走った。金利が上昇したら、弱い企業ほど影響を受けるのは当然のこと。ある意味、教科書通りです。FRBは急ピッチで金利を上げているから体力のない企業は大変でしょう。ただ、いまのところアメリカ経済全体を揺るがすことはなさそうです。ウクライナ特需によって、軍需産業、エネルギー産業、農業が潤っているからです。これだけ金利が上昇しても、潜在成長率を上回る3%近い経済成長をしている。現時点では、金融危機の心配もないでしょう」
FRBの金利引き上げによって、弱小IT企業が資金繰りに苦しみ、全米16位の銀行が破綻したのを目の当たりにしたことで、日銀の植田和男新総裁は金利の正常化に動きにくくなった可能性が高い。
一方、アメリカ経済は、ウクライナ特需の恩恵を受けているだけに、ウクライナ戦争は簡単に終わらない恐れがある。
米NY拠点のシグネチャー・バンクも破綻
シグネチャー・バンク本部に出社した従業員(C)ロイター
この数日で米銀が2行も破綻した。ニューヨーク州金融当局は12日、シグネチャー・バンクが経営破綻したと発表。当局によると、シグネチャー・バンクの預金残高は昨年12月31日時点で約885.9億ドルで、先行した中堅のシリコンバレー銀行のおよそ半分だ。
一方、米財務省と連邦準備制度理事会(FRB)、連邦預金保険公社(FDIC)は同日、シリコンバレー銀に関し、「すべての預金者を完全に保護する」と発表。
■金融機関の救済なし
イエレン米財務長官は同日放送のCBSテレビのインタビューで、シリコンバレー銀の経営破綻に関し、2008年に深刻化した金融危機時のような公的資金による金融機関の救済は行わないと明言した。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。