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レジオネラ菌感染で死に至るケースも…福岡・老舗高級旅館「基準値3700倍」検出の大罪 話題の焦点
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/319749
2023/03/09 日刊ゲンダイ
記者会見した大丸別荘の山田真社長(C)共同通信社
福岡県警が公衆浴場法違反と旅館業法違反の疑いで刑事告訴を検討しているのが、浴槽から最大で基準値の3700倍のレジオネラ菌が検出された福岡県筑紫野市の「大丸別荘」。1865年創業の老舗高級旅館で、昭和天皇が宿泊したことでも知られている。
同旅館に宿泊したことのある温泉専門家の北出恭子さんは、「お祝い事や会食に利用されるなど由緒正しく、風情ある格式高い旅館です」と話す。
福岡県の条例では週に1回以上、湯をすべて入れ替える決まりになっているが、同旅館は大浴場の湯を年2回の休館日しか入れ替えていなかった。
「大丸旅館のように連日使用型の循環浴槽水の場合、1週間に1回以上完全換水(湯を排出し入れ替えること)し、浴室や脱衣所などを定期的に清掃、消毒し清潔に保つこと。年2回の水質検査が義務づけられています。これだけのレジオネラ菌が検出されていることから清掃を怠っていたとしか考えられません」(北出さん)
家族経営でもきちんと維持管理している
近年、温泉施設でレジオネラ菌に感染して肺炎で入院、死に至るケースが報じられている。
「多くの人がつかる浴槽には垢や皮脂、髪の毛などの汚れがたまっていきます。定期的に換水して清掃、消毒しなければ、ぬるぬるとした膜(バイオフィルム)ができ、それがレジオネラ菌増殖の温床となります。やがて一定レベルを超えると膜を破り空気中に菌が飛散し、微細な水滴(エアロゾル)を口から吸入して感染します」(北出さん)
昨年8月に県が同旅館で検査を実施した際、湯の入れ替えや塩素注入を適切に行っていたと虚偽の説明をしていた。
「循環ろ過機を使用している場合、浴槽水の中でレジオネラ菌を発生させないために塩素を投入し、殺菌します。浴槽水1リットルにおける遊離残留塩素濃度を0.4ミリグラム以上に保つことが望ましいとされています」(北出さん)
浴場の衛生管理は、自治体ごとの条例で定められているが、宿泊施設によっては、徹底されていないケースもあるという。
「温泉施設を維持管理していくには、大変な労力や時間を要します。宿泊施設はどこも人手不足の上、電気代の高騰などでコストがかさむなど大変な状況ですが、家族経営のどんなに小さな旅館でもきちんとやっているところはたくさんあります」(北出さん)
一部がルールを無視したことで、まっとうに運営している宿にしわ寄せがくることを危惧しているという。
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