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コオロギ食の前にフードロス対策を まず食品業界の「3分の1ルール」の問題点を見直すべき 富を拡大するインテリジェンス2.0
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/319224
2023/02/25 日刊ゲンダイ
日本では3年で捨てられます
世界的にコオロギ食が推進されていますが、日本ではフードロス対策が先です。
日本の缶詰の賞味期限の基本は3年ですが、海外の缶詰の賞味期限は5年以上が当たり前で25年の缶詰もあります。缶詰は基本的に賞味期限に関係なく、缶が膨らんだりしていなければ食べることができます。普通に食べられる缶詰を3年で捨てているのです。政府が缶詰の賞味期限を長くすることはとても大事だと判断しています。
それ以上に無駄なことは食品業界の3分の1ルールという慣習です。小売店では賞味期限や消費期限の前に「販売期限」があり、その前に「納品期限」があります。
製造日から賞味期限までの期間を3等分し、最初の3分の1が、メーカーから小売店に納品する「納品期限」、次の3分の1が、小売店で販売できる「販売期限」で、最後の3分の1は販売してはいけないというルールです。
つまり、製造から賞味期限の3分の1が過ぎると納品できなくなり3分の2が経過すると店先から撤収です。3分の1ルールで返品される金額は年間800億円といわれます。
日本の缶詰だと賞味期限が3年ですから、2年経過すると賞味期限まで1年あっても店頭から撤収です。普通に食べられるのを流通の慣習で大量廃棄となるのです。賞味期限が近いものを仕入れて安く販売するお店も一部ありますが、廃棄されるものは多いです。この慣習に対しては行政指導が必要だと思います。
また、日本は賞味期限表示が短いこともあります。
日本は衛生管理が良いので卵を生で食べることができます。日本の卵の賞味期限は、夏場に生で食べることを前提とし、パック後14日間に設定されていることが多いようです。冬場であれば、産卵から約2カ月間、生で食べられます。賞味期限が多少切れても熱すれば食べることができます。ヨーグルトや納豆などは賞味期限が多少過ぎても問題ないので消費者が自己責任で判断することが大切です。
製造年月日だけでは、いつまで品質が保持されるのかが、消費者に分かりにくいことから現在は賞味期限の表示に移行しています。賞味期限を記載するのはいいですが、製造年月日の記載がなくなったことから自分で判断できなくなった消費者も多くなり、単純に賞味期限が切れると捨ててしまうのです。
先の缶詰の場合、賞味期限3年がきたので捨てるという行為は食べ物に対する冒涜のようなものです。製造年月日と賞味期限の両方の記載が理想的です。昆虫を食べるよりフードロス対策の方がはるかに大事です。
松島修 投資助言会社社長
1960年東京生まれ。94年投資助言会社エフピーネットを設立し代表取締役に就任。メルマガ「イーグルフライ」で投資アドバイス。2008年からの金融危機前に各相場のピークを予測し「全ての投資をやめる時」と事前に警告したことで知られる。テレビ東京、日経新聞などメディア出演多数。無料メルマガ「リアルインテリジェンス」で最新情報を提供中。
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