http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/666.html
Tweet |
倒産件数57年ぶり低水準も“予備軍”12万社…コロナ対策融資終了の反動でラッシュ本格化
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/299978
2022/01/16 日刊ゲンダイ
力ずくで抑えてきたが…(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ
何の因果か、前回の東京五輪があった1964年以来の少なさだった。東京商工リサーチ(TSR)によれば、昨年の倒産件数(負債額1000万円以上)は6030件と実に57年ぶりの低水準。倒産を抑えられたのは政府のコロナ対策融資があればこそだ。
政府は2020年3月から利子を負担する実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」を始めた。
5年間の元金返済猶予も可能で同年5月開始の民間金融機関分も含め、申込件数は約250万。融資総額は約60兆円に上る。
すでに民間受け付けは昨年3月に終了。政府系金融機関の申し込みは3月に締め切られる。申込件数の約7割が貸し付けから1年間の猶予を選んでおり、これから返済が本格化。オミクロン株拡大で経済大打撃が予想される中、多くの企業に返済負担がのしかかるのだ。
TSR常務の友田信男氏はこう警鐘を鳴らす。
「申込件数と融資を受けた企業の数は、ほぼ同数でしょう。日本政策金融公庫ではコロナ対応融資の56%で元金返済が始まり、7.7%の企業が返済猶予期間の見直しや追加融資を受けています。この数字を全体にならせば返済を始めた約150万社のうち、約12万社が支障をきたしているとみていい。この数が『倒産予備軍』と言えそうで、状況は深刻です。融資支援の効果が薄れた反動で、力ずくで抑えていた倒産件数が、今後は激増しかねません」
予兆も表れている。TSRの調査だと、コロナが原因の経営破綻は9月以降4カ月連続で最多を更新中だ。
「借入額が月商の5〜8倍に増えた中小企業も目立ちます。5倍で過剰債務とみられる中、8倍では本業の収益だけでの返済は苦しい。仮にコロナ禍が収束し、景気回復の過程で売り上げが伸びても簡単に追加融資は受けられない。景気好転による資金需要の増加に運転資金が追いつかず、『黒字倒産』に陥る企業も増えてしまう。この局面で効果を発揮するのは売掛債権を担保にした融資です。政府はゼロゼロ融資を紋切り型で終了せず、売掛担保貸し出しの金利優遇など、あらゆる手段を講じるべきです」(友田信男氏)
さもなくば、オミクロン倒産ラッシュへとまっしぐらだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。