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生活保護申請却下に疑問(東京新聞・読者とともに)
12月15日NHK「クローズアップ現代+」を見た。「私には帰る家がない」
というテーマで、コロナ禍で家賃を払えず、家を失った女性たちの話だった。一家
離散になって住居をなくし、貯金も底をついて、ホームレス状態に陥った四十代の
女性が出てきた。就職活動をしても働く先は見つからず、役所に生活保護の申請に
行ったが、却下されたと番組内で伝えられていた。
私は、疑問と怒りでやるせなくなった。番組の女性のような状況で、生活保護申
請が却下されるなら、一体どんな状況の人を救う制度なのか。憲法25条「健康で
文化的な最低限度の生活」が保障されており、国は、国民の生活を守る義務がある
はずだ。そして、生活保護はその権利を行使するための最後のセーフティーネット
だ。そもそも困窮している人が申請をする制度でありながら、審査が厳しすぎる。
食べる物、住む家もなく、頼る人もいない、そんな時に助けてもらうために、私た
ちは高い税金を納めているのだ。
日本では、女性は男性より賃金が安く貧困に陥りやすい。国は女性支援の政策を
もっと考えなければならない。こんな状況では少子化はますます進むだろう。
他の先進国と比べて、住宅補助は非常に低く設定されており、生活保護申請者も
少ない。これは、受給するべき人が受給できていないからだろう。つくづく冷たい
国だ。厳冬の中、ホームレス状態になった女性の安否が気になる。
ーーー以上引用
2022年1月12日・朝刊
新聞読者の投稿欄から。(手打ちなので、URL無しです)
ペン字講師、53歳、千葉県松戸市にお住まいの方の投稿です。
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