★阿修羅♪ > 経世済民135 > 408.html
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ ★阿修羅♪
新生銀行を核とする「第4のメガバンク構想」か…SBIが新生銀の筆頭株主に、警戒広がる(Business Journal)
http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/408.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 6 月 18 日 21:46:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

新生銀行を核とする「第4のメガバンク構想」か…SBIが新生銀の筆頭株主に、警戒広がる
https://biz-journal.jp/2021/06/post_232991.html
2021.06.18 06:05 文=編集部 Business Journal


SBIホールディングスが所在する泉ガーデンタワー(「Wikipedia」より)

 上場している地方銀行・グループ77社の2021年3月期決算は33社が最終減益、3社が赤字だった。20年3月期に最終赤字だった、みちのく銀行(本店青森市)、清水銀行(静岡市)、島根銀行(松江市)の3社は黒字転換したが、じもとホールディングス(仙台市)、東邦銀行(福島市)、福島銀行(同)の3社が赤字に転落。減益となった銀行の数は20年3月期の54社から33社に減ったが、依然として全地銀の4割を上回る。

 青森県を営業地盤とする青森銀行とみちのく銀行は22年4月に持ち株会社を設立して、2年後の24年に合併することで基本合意した。統合後の青森県内のシェアは7割となるが、20年11月に施行した独占禁止法特例法では「一定の条件を満たせば独占的なシェアになっても合併を認めている。青森・みちのくの両行の再編は特例法の適用第1号となる。持ち株会社が上場し、両行は上場廃止となる」(有力地銀の頭取)。

 店舗数と貸出残高は青森銀が95店で1兆8563億円、みちのく銀は94店で1兆7212億円。両行は規模が似通い永年のライバルだった。厳しい経営環境が合併の背景にある。2040年までの人口減少率で青森県は秋田県に続いてワースト2位の6.5%減。少子高齢化は全国トップクラスのスピードで進む。

 18年に金融庁が発表した「地域金融の課題と競争のあり方」で示された都道府県ごとの存続可能な地銀の数で青森県は、「県内1銀行でシェア100%になっても採算が取れない」と、実に厳しい評価を下された。

 みちのく銀が統合を決断したのは、公的資金200億円の返済期限が24年9月末に迫っているためだ。同行は08年のリーマン・ショック後の景気後退で経営が悪化。09年9月、金融機能強化法に基づいて公的資金が注入された。20年3月期連結決算で最終損益が46億円の赤字に転落し、上場地銀でワースト1位となった。自己資本比率(単体)も7.4%まで落ち込み、こちらはワースト2位。「公的資金の返済どころではない」(関係者)。

 新しく誕生する持ち株会社の本店はみちのく銀本店(青森市勝田)に。本社機能は青森銀本店(青森市橋本)に置き、「みちのく銀が青森銀に救済合併される」(東北地方の有力地銀のトップ)の印象を少しでも薄めようとしている。持ち株会社の社長には青森銀の成田晋頭取、副社長は藤澤貴之・みちのく銀頭取が就任する。みちのく銀は「中興の祖」と呼ばれた大道寺小三郎氏が経営トップの時代に、上位都銀に先んじて単独でロシアに進出し、消費者金融を手掛けた。大道寺氏は「破天荒のバンカー」「青森の古狸」と評せられた。

 05年、みちのく銀は3回目の業務改善命令を受け、「永年のワンマン体制の弊害」を指摘され、大道寺会長は引責辞任した。同年、80歳で憤死した、と地元ではいわれている。大道寺氏の拡大路線のツケが重くのしかかり、“宿敵”の青森銀の軍門に降ることとなったという見方もある。

■福井銀、福邦銀を連結子会社に

 福井市に本店を置く地銀の福井銀行と第二地銀の福邦銀行は、福井銀が福邦銀を10月に連結子会社にする。福井銀が議決権ベースで福邦銀の株式の51.98%を握り親会社となる。福邦銀は09年、公的資金60億円の注入を受け、返済期限が24年に迫っていた。公的資金の返済が、みちのく銀行と同じで最大の経営課題となっていた。

 10月1日付で福邦銀が公的資金60億円を返済するのと同時に、福井銀が第三者割当増資を引き受け、50億円出資する。これで公的資金の返済問題をクリアできる。福井銀が福邦銀に役員を派遣するほか、両行で現在110カ所ある拠点を2割削減する。地域商社や人材派遣会社の設立を検討し、24年度末(25年3月)までに70億円の利益の押し上げ効果を狙う。

 日本銀行は再編を決めた地銀に対し、日銀に預けている当座預金の利子を年0.1%上乗せする制度を設けている。福井銀、福邦銀は6月に予定している福邦銀の株主総会後、この制度の適用を申請することを明らかにしている。菅義偉首相は昨年9月、自民党総裁選への出馬にあたり「地銀の数が多すぎるのではないか」と発言。独禁法の適用除外とする特例法の成立に向けて動いたとされる。

 菅政権誕生後、福井銀行と福邦銀行が資本提携で合意。福井銀が福邦銀を子会社にすることと、青森銀・みちのく銀の経営統合が、期せずして同じ5月14日に発表された。

■SBIHDの“地銀連合”は道半ば

 SBIホールディングス(HD)は大臣経験者や官僚OBを次々に経営陣に迎え入れている。6月29日付で元財務省事務次官の福田淳一氏と元農林水産省事務次官の末松広行氏が社外取締役に就任する。元金融担当相の竹中平蔵氏は16年6月から社外取締役として名を連ねている。

 元金融庁長官の五味広文氏をボードメンバーにしたことがSBIHD社長・北尾吉孝氏流の「政官接近術」といわれた。五味氏は17〜19年、社外取締役を務め、取締役退任後の今はアドバイザリーボードのメンバーである。さらに、SBIHDは出資先の福島銀行の社外取締役に五味氏を派遣した。お目付け役という位置づけなのかもしれない。福田氏を社外取締役に起用するにあたって「地域金融機関との連携で知見を活用させていただきたい」としている。

 SBIHDは「第4のメガバンク(地銀連合)」構想を掲げ、10行をメドに全国の地銀・第二地銀と資本・業務提携を進めている。19年9月、島根銀行(全国最小の第二地銀、本店松江市)、同年11月には福島県の第二地銀、福島銀行(福島市)に支援の手を差し伸べた。翌20年1月、福岡県下の地銀で福岡証券取引所に単独上場している筑邦銀行(福岡県久留米市)と資本提携した。

 静岡県の地銀、清水銀行(静岡市清水区)とは20年2月、群馬県の第二地銀、東和銀行(前橋市)は同年10月である。同年11月に山形県の第二地銀、きらやか銀行(山形市)、宮城県の第二地銀、仙台銀行(同仙台市)と手を結んだ。きらやか銀と仙台銀は2012年に経営統合し、じもとホールディングス(本社仙台市)となった。

 そして、本年5月14日、茨城県つくば市に本部がある地銀、筑波銀行と資本・業務提携すると発表した。筑波銀が8行目となる。筑波銀は10年、関東つくば銀行(土浦市)と茨城銀行(水戸市)が合併し発足した。筑波銀は11年、金融機能強化法に基づき350億円の公的資金の注入を受け、31年に返済期限を迎える。

 みちのく銀、福邦銀、筑波銀に共通するのは公的資金の注入行であるという点だ。第三銀行(三重県松阪市、公的資金300億円の返済期限は24年10月)は三重銀行(三重県四日市市)と経営統合し、三十三(さんじゅうさん)フィナンシャルグループ(三重県四日市市)に生まれ変わった。

 北都銀行(秋田県、公的資金100億円、26年4月返済期限)は荘内銀行(山形県鶴岡市)と経営統合し、フィデアホールディングスとなった。フィデアの本社は仙台市にあり、念願だった東北最大の金融都市、仙台への進出を果たした。公的資金の注入行は全国におよそ10行ある。公的資金の返還問題が地銀・第二地銀再編のキーワードとして急浮上してきた。

■SBIHDは新生銀行株16.5%を保有する筆頭株主

「SBIHDが進める地銀連合構想の本当の狙いが読めない」といぶかる金融関係者は多い。「第4のメガバンク」構想という位置付けだが、金融界では「弱者連合」という突き放した見方が大半。各地に点在する弱小地銀・第二地銀と資本・業務提携しても、メガバンクにはなれないからだ。

「地銀連合の核に新生銀行を据え、連合構想の機関車役にするのが真の狙いだ」(首都圏の有力地銀の若手役員)との読みが働く。新生銀の前身は1998年に経営破綻した日本長期信用銀行。優先株として注入された公的資金(3700億円、注入時)が、今もって完済されていない。

 19年8月、新生銀の筆頭株主だった米投資ファンド、JCフラワーズの持ち株の売却が完了した時点でSBIHDが動いた。新生銀の有価証券報告書によると20年9月中間決算時点の大株主の構成は預金保険機構が12.03%、整理回収機構が8.94%。SBIHDは12.0%だった。SBIは20年12月、議決権ベース(自社株を除く)で13.09%まで買い増し、預金保険機構(この時点で12.0%)を抜き筆頭株主に躍り出た。同年1月初旬の保有比率は5%程度だったから、積極的に買い増しを進めたことになる。

 3月30日に提出されたSBIHDの大量保有報告書によると、SBIHDの持ち株比率は16.5%にまで上昇した。自己株式を除いた議決権ベースでは19%超になっているとみられている。新生銀行グループがマネックス証券と包括的業務提携を発表したことが、SBIの買い増しのきっかけとなった、と関係者は分析する。新生銀は投資信託などマネックスの金融商品を取り扱うという。

 旧長銀が発行していた「リッチョー」や「ワリチョー」が営業面で地銀と密接な関係を築く上で大いにプラスになった。その“遺産”が新生銀には残っているとされている。新生銀を核に第4のメガバンクをつくり、SBIHDが大株主として君臨する――。これがSBIHDが描くシナリオなのか。地銀再編劇はまだひと山もふた山もありそうである。

(文=編集部)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 赤かぶ[137161] kNSCqYLU 2021年6月18日 21:47:44 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[35946] 報告

2. 2021年6月19日 07:07:05 : ZEpZjRC56Q : NGxhbk9qZHBlbUU=[832] 報告
日銀が日本国債を購入して保有し続け、国債を市場から完全に隔離したことで、日本国の借金は消えてしまったことになる。そのかわりに、500兆円もの国債が実質の印刷マネー(つまり現金)になった。国家と日銀のコンビが誰の借金にもならないマネーを作ったのだ。

ここまでしないと、日本のデフレや金融危機はふせげなかったことになる。どうしてだろう。

答えは、通貨システムはゼロサムの収支が基本原理だからだ。ゼロサムを打破するには、借金を生まないで増殖するマネーが必要になる。

この500兆円のマネーバラマキは民間市場の信用システムで生まれたマネーではない。このマネーは実際にはどのような作用をもたらしたのであろうか。

答えは、金融機関が貸し出しによって生み出したマネーがいつの間にか貸し出していないマネーに変質したのだ。

貸し出していないのに、マネーが増える。信じられない金融の時代になってしまった。

このマネーが伝統的な社会を貸し出し不要の社会にかえたので、企業の内部留保のマネーが増殖した。

伝統的な金融機関が不要になる金融の時代はこれからも続く。

3. 2021年6月20日 08:27:09 : trnPZvS5n6 : Q2ppR1VDNEhUUlU=[8] 報告
SBIと新生銀行は信用するな。
SBIは子会社が詐欺まがいの事やって解散したばっかだぞ。SBIは個人情報を売りとばしている疑惑がある。それでなくても管理体制はガバガバだろう。
そもそも、
>SBIホールディングス(HD)は大臣経験者や官僚OBを次々に経営陣に迎え入れている。6月29日付で元財務省事務次官の福田淳一氏と元農林水産省事務次官の末松広行氏が社外取締役に就任する。元金融担当相の竹中平蔵氏は16年6月から社外取締役として名を連ねている。

竹中平蔵なんて入れてる時点でアウトだろう。

4. 2021年6月20日 10:35:36 : yQLbwuO8Tg : cmdKTFZhM3NNUS4=[35] 報告
地銀が赤字って当たり前。
中小のみならず大企業ですら投資(銀行から借りる)出来ないデフレ状況に何いってんだ。

それよりもしらっとコロナ過にどさくさに出した銀行法改正が成立した。
政府が外資の為にお膳立てした糞案。

「国内で銀行免許を持つ銀行」つまり非上場の中小企業に対して
事実上「100%」出資が可能になる。
条件は「外資制限のない国内で銀行免許を持つ銀行」
国内だけではなく外資系、つまりアメリカ系や中国系の銀行であっても出資可能。

この時点であり得ない。

これでは地銀のM&Aが加速して中小企業は廃業と統合を強いられる。
吸収された中小企業は基本的に「部門」でしか残らないし
唯一無二の技術は合理的に吸い上げられる。

そもそも地銀は中小企業の将来性(中長期成長案)に投資という形で資金を回すが、
統合銀行では株主が短期の結果を求めるので、
経営者は結局、開発投資や人件費を削減し、
無理やり積み上げ膨らませた利益を株主への配当金として充当させられる。

併合を繰り返して二束三文の値段で特許を含む技術付きで
上場企業に「合法的に吸収される」

新生銀行戦略というのは政府案の中小企業統合とリンクしてる。
政府と外資含む上場企業と投資家念願の三位一体の施策、
地方経済最後の砦を刈り取る「技術立国へのトドメ」

政権内で絵図を書いたのはもちろん竹中でありアトキンソン。
配当金捻出の人件費削減には派遣業も潤う1粒で3度以上もおいしいハゲタカ案。

アメリカのバイデン政権の660兆円とまでは言わないが、
インフラ整備の長期国債発行(最低でも20年)
税制の見直しといった中長期的に見通しが立てられる財政支出をするだけで
大中小企業の全てで投資意識が高まる。

先進国で日本だけが30年大失敗した緊縮財政を更に突き進むのだから異常で異様。

5. 2021年6月21日 07:30:42 : juJg7V4FOs : QVVMOFFrWHlaRDY=[986] 報告

 自民党議員のための銀行??
 
6. けろりん[6285] gq@C64LogvE 2021年6月21日 14:19:30 : 8iDQRlRKiM : TzBuOGFWSDBvck0=[2093] 報告

________________________________

1987年・米国GDP__487兆円
1987年・日本GDP__249兆円
1987年・中国GDP__33兆円

1997年・米国GDP__860兆円
1997年・日本GDP__441兆円
1997年・中国GDP__97兆円

2007年・米国GDP__1,448兆円
2007年・日本GDP__451兆円
2007年・中国GDP__357兆円

2017年・米国GDP__1,951兆円 (30年間で約4倍)
2017年・中国GDP__1,206兆円(30年間で約4倍)
2017年・日本GDP__485兆円(30年間で約1.1倍)デフレ真っ最中
________________________________

500兆円の”バーチャル”マネーの
金融緩和バラマキ政策で、これまた日銀の市場介入である
オペーレーション爆買いのバーチャル株式マネーとして、
国内企業群の内部留保へと変身した。


日本のデフレや金融危機が防げなかった__というよりも、
金融緩和バラマキ政策こそが、2%成長を達成できると
プライムバランスの舵切り止めずに
実体経済状の財政出動を絞りに絞ってきた、緊縮に継ぐ緊縮の結果の
バーチャルマネー膨張空気入れのみの成長阻害経済環境に、陥落した
___というワケだな。

実質的には日本主要インフラ企業軍は、国営と同じだ。
成長していく__ハズなど、どこにもない・・・。

7. けろりん[6286] gq@C64LogvE 2021年6月21日 14:43:04 : 8iDQRlRKiM : TzBuOGFWSDBvck0=[2094] 報告

いま、
ニッポンは40年前の__中国と同じような
日銀&財務省主導の、国営計画< 利権 >経済環境下にある。

中国共産党は早めに気がつき、抜け出していったが、
それとは真逆にビッグバン詐欺で痛手を被ったニッポン金融界は、
その精神まで緊縮・縮こまり状態へと陥り__
今に至っている__という塩梅だ。


ゲンバク痛手、ビッグバン痛手、ゲンパツ痛手、の痛手3連発。

絵に「 描いた 」図に乗り、ゴ〜マンかますと、
だいたい、個人であろうが、企業であろうが、クニであろうが、
・・・こうなる。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
最新投稿・コメント全文リスト  コメント投稿はメルマガで即時配信  スレ建て依頼スレ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民135掲示板  
次へ