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出前館、燻るウーバーイーツ買収の観測…販管費が売上高を超過し多額赤字、広告費が圧迫(Business Journal)
http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/406.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 6 月 15 日 18:45:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

出前館、燻るウーバーイーツ買収の観測…販管費が売上高を超過し多額赤字、広告費が圧迫
https://biz-journal.jp/2021/06/post_232341.html
2021.06.15 06:00 文=編集部 Business Journal


出前館のサイトより

 ダウンタウンの浜田雅功がスーダラ節に乗せ「出前がすいすいすい〜」と歌う、料理宅配の出前館(JQ上場)のCMが話題になって久しい。このCMが昨年7月に放映されて以来、ブランド認知率は右肩上がり。今年3月上旬に認知率は84.4%まで上がった(LINE Research Platform調べ)。CM総合研究所の調査によると、20年度は前年度の20倍を超える好感度を記録し、CM好感度躍進企業ランキングで初めて2位にランクインした。出前館のCMが消費者にいかに浸透したかがうかがえる数字だ。

 業界首位のウーバーイーツ(東京・港区)などとの競争を勝ち抜くため投資を積極化した。CM効果で4月時点の加盟店舗数は7万店を突破。昨年8月末時点の2倍となった。加盟店数は大幅にアップしたが、それに見合うリターンを生み出すことができない厳しい現実に直面している。

 出前館の20年9月〜21年2月期の連結売上高は前年同期比2.7倍の104億円に膨らんだ。加盟店舗数・ユーザー数の拡大によるオーダー数の増加によりサービス利用料収入が増加し、シェアリングデリバリー配達件数増に伴う配達代行手数料収入も大きく伸びた。シャアリングデリバリーとは、配達機能を持たない飲食店が出前館のデリバリーを手数料を払って利用することを指す。1年以内に1回以上サービスを利用したアクティブユーザー数は582万人と8割増えた。

 半面、営業損益は83億円の赤字(前年同期は9億円の赤字)、最終損益は96億円の赤字(同9億円の赤字)。配達業務の委託費などの売上原価や、新規ユーザー獲得に向けた広告宣伝費、人件費などが共に約4倍に急増した。広告宣伝費の実額は62億円、人件費は43億円であった。配達員などの人件費以上に広告宣伝費をつぎ込んだことがわかる。

 売上高販管費率は19年8月期は63.5%だったが、20年8月期は96.1%に上昇。20年9月〜21年2月期には130.4%と売り上げを大きく上回った。これが赤字が積み上がった原因だ。

 20年2月末時点の現預金はおよそ13億円。20年3月、LINEとその親会社韓国ネイバーからの出資を受けて300億円を調達。広告宣伝費やシステム投資に充当した。

 今期(21年8月期)と来期(22年8月期)は高コスト状態が続く。21年8月期通期の連結決算の見通しは、売上高が前期比2.7倍の280億円、最終損益は130億円の赤字(前の期は41億円の赤字)。23年8月期の売上高の予測は20年8月期実績の9.4倍の970億円、120億円の営業黒字を目指す。そのためにも広告・宣伝効果を高め、シェアを拡大することが絶対に必要となる。

 同業他社との競合は激しさを増す。ウーバーイーツの加盟店数は出前館が目標とする10万店をすでに超えた。18年設立で業界3位のmenu(メニュー、東京・新宿区)は5万3000店に達し、KDDI(au)がmenuに資本参加し50億円を投下する。独料理宅配大手デリバリー・ヒーロー(DH)傘下の宅配アプリ、フードパンダは昨年秋、日本に新規参入。デリバリー・ヒーロー・ジャパン(東京・港区)が加盟店の募集を始めている。

■SBGに組み込まれたLINEとウーバーイーツの統合はあるのか

 LINEが出前館を買収した意図が見えてきた。20年8月18日放送のテレビ東京の経済情報番組『ワールドビジネスサテライト』が「出前館がウーバーイーツの買収を検討している」と報じた。出前館は翌19日、買収報道を完全否定したが、出前館とウーバーイーツは「以前、お互いに買収を検討していた時期がある」(関係者)。だから、この報道を市場関係者は「さもありなん」と受け止めた。

 LINEは20年3月、業界第2位の出前館に追加出資し、出資比率を34.42%(名義はAホールディングス、21年2月末時点)に高めた。韓国ネイバーとの共同出資の未来ファンドが24.04%(同)を出資。つまり、出前館の過半数の株式を握っている。そのLINEは、21年3月をメドに、通信大手ソフトバンクグループ(SBG)傘下のZホールディングス(HD)と経営統合すると明らかにした。

 一方、ウーバーイーツは、タクシー配車サービスのウーバー・ジャパンが展開している。米国本社のウーバー・テクノロジーズにはSBGが出資。出前館とウーバーイーツはいわば、SBG内の“親戚”なのである。出前館によるウーバーイーツの買収が取り沙汰された理由はこれだ。

 21年3月、ZHDがLINEを経営統合した。出前館の親会社は、LINEからZHDに替わった。SBGは今年1月、傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)を通じて保有するウーバー・テクノロジーズの株式の2割弱を売却した。売却額は約2100億円。18年に出資して以来、ウーバー株を手放すのは初めてだった。

 SVFは20年9月末時点でウーバー株式に総額76億ドルを投下してきた。4億ドル強の含み益があり保有額(時価換算)は81億ドルとなった。ウーバー株はその後も上昇し、20年の年間上昇率は7割強に達した。ウーバー株式の売却により、SVFは一定の実現益を得た。ウーバーの堅調な株価上昇を反映する未実現評価益も、当然、SBGの決算に反映された。

 これがSBGの投資手法だ。投資する上場企業の株価が上がれば、一部を売却して実現益を手にし、株価上昇に伴う未実現評価益を計上する。一口で二度果実を味わう“グリコ方式”をとる。ZHDが傘下に組み入れた出前館は赤字の膨張で株価は低迷中。年初来高値が1月4日の3560円なのに対して6月3日の終値は1844円。年初来安値は5月26日の1682円である。目減りして、株価は高値のおよそ半分になるという状況だ。

 出前館がウーバーイーツとの経営統合をテコに赤字を解消できれば、これが株価を押し上げる有力な支援材料になる。

(文=編集部)


 

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コメント
1. 赤かぶ[136706] kNSCqYLU 2021年6月15日 18:46:26 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[35491] 報告

2. 2021年6月16日 20:10:30 : AQzGupEFdw : am9XTlg5azNXZlE=[36] 報告
どうせ、長続きするようなサービスじゃない
非常時の今限定でしかない
先は無い
コケるのは目に見えてる
従業員は次の働き口を探しておくべきだな
3. 空虚[4224] i_OLlQ 2021年6月18日 05:51:12 : 3UgPARZSAk : SG9pMEtCMG5JWFU=[1] 報告
>出前館がウーバーイーツとの経営統合をテコに赤字を解消できれば、これが株価を押し上げる有力な支援材料になる。 ×

出前館がウーバーイーツとの経営統合をテコに赤字を解消できないので、これが株価を押し上げる有力な支援材料になることはない。 ◎

>>2殿 そりゃそーよw そもそもファンドの見せ金つくりが目的の詐欺商法だもの。投機の為のお飾りでんがな・・・。

【 本当の非常事態は銀行法改正(改悪)だぞ 】

わかる人にはわかる非常事態だ、ビジネスなんちゃらなんぞに感心しとるようなチャライもんにゃ理解でけん。 国家財政破綻を、本気でしかけてきとるゆーにぃー。

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