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「コイツは怖い」と思わせる
さて、カタールGPでのマシアとフェルナンデスはまったくの論外だったし、ヨーロッパ中心
というGPの文化的な問題点も浮き彫りになりました。
さらに僕が付け加えたいのは、歩夢くんにも問題があった、ということです。
彼の「問題」。
それは、カタールGPまで勝てなかったことです。
かなり厳しい意見になってしまいますが、カタールGPでの出来事は、そこまで歩夢くんが勝
っていなかったからこそ招いた事態、とも言えます。
問題を起こしたふたりを含めて、まわりのライバルたちはみんな「アユムは勝てないライダー」
と思ってしまっていたんです。
簡単に言えば、舐められていた。
だから歩夢くんは周りにプレッシャーを掛けられていなかった。
これは非常に難しい、でも重要なポイントです。
ライバルたちが「コイツは絶対に勝ちに来るぞ」と警戒していれば、それはプレッシャーとなって、
ミスを誘うことができます。
逆に「コイツは勝てない」と思われてしまうと、警戒されなくなり、周りはやりたい放題になって
しまう。
GPは本当に厳しい世界なので、「コイツは平気だ」と思われたら終わり。
常に「コイツは怖い」と思わせないといけません。
これは実際にGPを戦った者でなければ分からないかもしれませんが、そういう精神戦というか
高度な駆け引きが、レース中には常に繰り広げられているんです。
歩夢くんは、その駆け引きに飲み込まれ、最悪の結果を招いてしまったわけです。
何度も言いますが、カタールGPでの歩夢くんは明らかに被害者でした。
マシアもフェルナンデスも、場合によってはチームも、厳しく罰せられるべきです。
でも、自分がなぜそういう仕打ちを受けたのか、なぜこういう事態に巻き込まれたのかを冷静に
見極めなければ、次につながりません。
歩夢くんのことだけ言うのはズルいので(笑)正直に自分のことを話しておくと、ロリスに
チャンピオンを奪われた’98年は僕にも問題がありました。
第11戦イモラでは、若くて勢いのあるバレンティーノ・ロッシを勝たせたくないばかりに予選
で無理にタイムを出して転倒。
足を骨折して、決勝は10位が精一杯でした。
第13戦オーストラリアGPでも、あとコンマ1秒だけパーシャルを短くしておけば、エンジンが焼き
付いてリタイヤすることはなかった。
シーズンを通してそういうミスがいくつもあったから最終戦までロリスとのチャンピオン争いが
もつれ、それが結果的にあのクラッシュを招き、タイトルを逃したんです。
ロリス2勝、僕が5勝のシーズンでした。
世界GP王者・原田哲也のバイクトーク Vol.114「佐々木歩夢くんへの妨害走行はカピロッシよりも悪質。でもね……」│WEBヤングマシン|新車バイクニュース
https://young-machine.com/2023/12/06/511698/
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- 別に國際柔道聯盟から脱退しても構はんが、今の『道』の拐~から著しく外れた、ガッツポーズしたり雄叫びをあげたり泣き喚ゐて… 不動明 2024/7/31 02:29:01
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