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(回答先: (藤井聡)積極財政派への転換を果たした立憲民主党。自民党は「緊縮・総裁」では国政選挙で早晩敗れる。 投稿者 中川隆 日時 2021 年 9 月 23 日 18:11:11)
【藤井聡】政治家・河野太郎氏を客観的に評価する:緊縮・改革・移民主義者であり、大臣としてデマを喧伝する総裁候補
総裁選に立候補した河野太郎氏は、少なくとも9月15日現在、新聞社やテレビ局のアンケート調査では各総裁候補の中で「一番人気」を誇っていると報道されています。
しかし当方は、河野太郎氏という政治家は日本にとって大変に危険な最悪の政治家の一人だと、実に長い間認識してきました。緊縮主義者で、構造改革主義者で、移民主義者で、しかも、極めて悪質なデマを拡散する深刻な問題を抱えた人物だったからです。
いわば、自民党のダメな部分を濃縮して詰め込んだ政治家、それが河野太郎氏なのです。
ついては当方、今年の4月、あるインタビューで、菅総理を徹底批判した時に、それでは菅さんの次の総理としては誰がいいと思いますかと問われた時、次の様に即答しました。
『藤井 誰でもいいんじゃないですか、河野太郎さん以外だったら』
これは、それくらい菅という男が総理としてダメな人物だという発言でもありますが、そんな菅と同じくらい酷い、あるいは、さらに酷い総裁候補者が河野太郎氏だという主旨の発言でもあります。
河野氏は立候補の記者会見では、これまで主張してきた女系天皇容認論や原発反対論を引っ込めるなど、できるだけ批判を避けるために、これまでの前言を翻す政策を主張しているようですが、最悪の総理総裁を誕生させてしまうリスクを回避するためには、河野氏の総裁候補としての発言はあくまでも選挙に勝つための方便だと考えておく必要があります。
ついてはここでは、河野太郎氏がそれほどまでに最悪に酷い政治家なのかを、「客観的」に、すなわち、「過去の実際の言動一つ一つ」を挙げながら評価して参りたいと思います。
(1)移民主義
河野氏は公式サイトを開設しており、彼の政策的主張を公表しています。これを見ると、この人物の頭の中がどうなっているかがよく分かるようになっています。
このサイトには、実に酷い主張がずらりと並んでいるのですが、特に酷いのがコチラの主張。
「50年後に人口1億人を維持することが必要だというならば、少子化対策はもちろんやらねばならないが、移民政策を真剣に考えなければならない。……人口問題の解決は、本気で取り組むならば、移民政策を抜きにはできない。」
これを最初見たとき心底唖然としました。そもそも、政治の目的は人口1億人をキープすることなぞでは無く、国民が幸せに生きていく事ができる国を作ることに他なりません。そして、移民拡大がどれだけ深刻な問題をもたらすのかは周知の事実です。つまり、これは恐るべき本末転倒の暴論なのです。
そして何より人口を増やすには、出生率を引き下げている貧困対策が必須で、そのために積極財政によるデフレ脱却が絶対必要なのです。
が、彼には絶対デフレ脱却は無理でしょう。なぜなら彼は次に解説するように、驚く程に典型的な「緊縮主義者」だからです。
(2)緊縮主義
上記の公式サイトには、次の様な発言が載っています。
『プライマリーバランスの黒字化のための一里塚として来年度の財政健全化目標を達成することは非常に重要です……達成にむけて最大限の努力が必要です。』
これは、安倍内閣期の発言ですが、財務省の公式見解をそのままなぞる、典型的な緊縮発言です。
こういう声があったからこそ、10%消費増税がなされてしまったのであり、各省庁の支出も激しく抑制され、その結果、デフレ不況が継続してしまう事になったのです。
今河野氏は、総裁候補として投資促進や税制優遇など支出拡大を伴う方針を主張してはいますが、「財政規律」を重視する立場を撤回しない以上、河野氏のこうした主張は全て言いっぱなしの「口約束」に過ぎず、単なる「ウソ」になる他ありません。
したがって彼が総理総裁になれば、デフレ不況どころかコロナ不況からの脱却すら不可能となることは間違いありません。
(3)構造改革主義
緊縮主義者は、基本的に「構造改革」主義者になります。なぜなら、経済対策を考える時に、財政拡大を勝手に「禁じ手」にしているので、後は経産省的な改革しか出来なくなってしまうからです。
だから河野氏も当然、典型的な改革主義者。その思想イデオロギーを買われ、同じく激しい改革主義者である菅氏に「規制改革」担当の大臣を任されていましたし、今回菅氏が河野氏を総裁候補として推挙する理由もまた、「規制改革の手腕」なのだそうです。
菅内閣では、「ハンコ廃止」等の国民受けは良いものの、その合理性が乏しい改革に従事していましたが、先に指摘した様な極端な移民促進を主張したり、
かねてより農業を単なるビジネスとして捉える国民国家にとって不合理な改革を主張したりしています。
また、民主党が行政改革のために徹底した「事業仕分け」を提案・主張したのも、「二番でダメなんですか?」という主張を蓮舫氏達に教示したのも河野太郎氏であるということが明らかになっています。
したがって、もしも河野太郎氏が強力な権限を持った総理となった場合、菅氏がアトキンソン氏や竹中平蔵氏を使ってやろうとしていた構造改革がさらに徹底推進され、さらなる日本破壊が進行してしまうことは避けられないと危惧されます。
(4)平然とデマを吐く
以上は河野氏の「政策思想」上の問題ですが、これらは一言で言うと「新自由主義」思想です。要するに、小さな政府にすると同時に日本の社会の仕組みや制度を破壊して、大企業達・多国籍企業がビジネスをし易くするために、あらゆる規制の改革を進め、安い労働者の移民を受け入れ、政府支出をカットして政府活動を縮退化させようとしているわけです。
そして、こういう新自由主義は、「事実と乖離した根拠」、つまり「ウソの根拠」に基づくもの。
例えば、移民に弊害は無いだとか、政府支出がなくてもデフレ脱却できるだとか、政府事業を民営化すれば全て上手くいくとかいう論理がベースになってますが、こんなものは全部ウソです。
したがって、新自由主義者たちは、「嘘ツキ」である事が一般的です。
そしてこの河野太郎氏も例外で無く、平然とウソをつく人物です。
彼は今、ワクチン推進担当大臣をやっているのですが、それを普及するには、ワクチンにリスクが無いという事を言いたいという動機を持っています。
その結果、彼は、有名ユーチューバー相手に、次の様に話しています。
「河野 アメリカで2億回くらいワクチンでうってるんですけども、ワクチンで死んでる人は1人もいない。もう断定してるんです。
はじめしゃちょー へぇーーー!
河野 そんなに心配する必要ない。」
つまり河野氏は、「ワクチンで死んでる人は1人もいない」と断定したのです。
これは、ワクチン担当大臣として深刻な問題発言です。
そもそもアメリカのCDCはワクチン死は少ないがゼロとは言っていないのです。彼等は「ワクチンによる死亡は極めて少ないと説明」しているのです。これはつまり、少ないけどある、と言っているに等しい発言ですから、この河野氏の説明は「ウソ」と言わざるを得ません。
しかも、厚労省も、「ワクチンが原因で亡くなったと確認できた例はない」とは言っていますが、「接種後死んだ例の全てがワクチンが原因で無い」とは「断定」していないのです。
河野氏は「ワクチンについて、デマが蔓延っている!」と大臣として主張し、そういうデマを批判するシンポジウムまで開催していますが、「誰も死んでない!」という話こそが、デマだとしか言えないものなのです。
そして、そのデマの拡散にあたって、何も知らない一般人である有名ユーチューバーを活用し、一挙に百万アクセス以上の動画アクセスをたたき出しているのです。
ワクチン担当大臣として、犯罪的に悪質なデマ拡散行為です。
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