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今週号の「ニューズウイーク日本版」より:
P.13
「国連外交が重大局面を迎え、イラク開戦が差し迫るなか、あれほど結束の固かったアメリカとイギリスの友情に亀裂が入りはじめた。
3月7日、国連査察団は安保理に対して、イラクが秘密裏に進めているという米英の主張は偽の文書に基づいていると報告。この失態をめぐって、両国間の責任のなすり合いが始まった。
<中略>
ある米政府関係者は、ウランの話を持ち出したのはイギリス側だと本誌に語った。別の当局者も、「アメリカはこの話にずっと疑問を感じていた」と話した。
もっとも、イギリスはニジェールの名をあげたわけではない。イラクが「アフリカからかなりの量のウラン」を入手しようとしていると、昨年9月に指摘しただけだ(ニジェールの名前を出したのは、実はアメリカだった)。
一方のイギリスも、アメリカのやり方に不満をつのらせている。イラクのフセイン大統領とアルカイダがつながっているというパウエル米国務長官の主張を、イギリス当局は疑問視してきた。またアメリカが強硬な言葉遣いを好み、査察期限を厳しく定めることが外交工作の余地を狭めているという不満もある。
<中略>
新決議案の採決をめぐっても、米英の間には温度差がある。
アメリカがイラクの武装解除の最終期限を3月17日とする修正決議案を認めたのは、反戦世論が高まっているイギリスとスペインの首相を助けるためでしかないと、ある米政府高官は語っている。別の当局者も、ブッシュは決議案の文言など気にかけていないと話した。
<中略>
こうした事情を考えれば、先週の国連で、イギリスが必死に関係各国の説得にあたったのに対し、パウエルは退屈な演説に終始したのもうなずける。」