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(回答先: 最終期限21日に延長へ 対イラク決議で米英(共同通信) 投稿者 中央線 日時 2003 年 3 月 11 日 19:13:52)
【ニューヨーク上村幸治】米英スペインが国連安全保障理事会に対イラク武力行使決議案の採択を求めている問題で、英国が、イラクに大量破壊兵器廃棄を求める最終期限を当初案の今月17日から「採択の日から10日程度」に変更する方向で検討していることが分かった。国連外交筋が10日、明らかにした。英国は同日、態度を決めていない中間派6カ国にこの案を示したという。この案が通った場合、米英などによる対イラク戦開始は最短でも3月下旬にずれ込むことになる。
中間派6カ国(パキスタン、チリ、メキシコ、アンゴラ、ギニア、カメルーン)の中のいくつかの国は、最終期限を延長するなら決議案採択に同意する構えを示しているという。ただし、国によって希望する延長期間が一致しておらず、1カ月程度延ばして「4月17日」にするよう求めている国もあるという。
米国は、4月下旬になるとイラクが夏を迎えて戦いにくくなるため、延長期間を数日にとどめるよう促している。
英国案はまた、イラクが国連決議義務に違反していないかどうかを判断する基準を作り、詳細を安保理議長声明などの形で発表することも考えているという。
ブリクス国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)委員長がすでに、査察に際して生じた29の疑問を列挙しており、この中から「科学者からの自由な聴取が達成できたか」といった分かりやすい課題を10個程度選んで作成するという。
スペインの票読みでは、米英スペインの新決議案は、採択に必要な9カ国まであと少しのところにきているという。もっともここにきて、中間派のパキスタンが棄権に回ると伝えたり、フランスが拒否権行使を示唆している。
米国は安保理新決議なしで武力行使に踏み出す覚悟もしているが、英国は国内世論の動向を気にしており、なんとか採択にこぎつけたいと考えている。
安保理は11日からの公開討論で各国代表の演説が行われる。英国はこの間、米国と中間派6カ国の間に立ち、水面下で期限延長問題を軸に調整を図ることにしている。その上で米国とともに、13日か14日には、決議採決を動議するか採決を見合わせるかを決断する模様だ。
[毎日新聞3月11日] ( 2003-03-11-19:18 )