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日本大使館員が退去したバグダッドで、女性1人を含む日本人9人が「人間の盾」運動を進めるグループ「ヒューマン・シールド」に登録し、現地にとどまっている。大使館員は危険を訴え、国外退避の説得を重ねていたが、うち5人は7日夜の時点で、朝日新聞の電話取材などに「爆撃があってもイラクに残る」と話している。
ヒューマン・シールドは欧米の平和活動家が中心で2月下旬に約300人いたが、現在、三十数カ国の約150人。3日から発電所や石油精製所、食糧倉庫など6カ所で寝泊まりしている。イラク側は送迎や宿泊、食事の面倒をみている。
イラクの受け入れ団体のハシミ代表は今月初め、郊外の施設を含む六十数カ所を示し、「強要はしないが、『盾』として入る施設を一両日中に決めてほしい」と話した。シールド側は「病院や学校にも入りたい」と希望したが、受け入れられなかった。6、7日にかけて双方で新たな意見対立があり、帰国するメンバーが出ている。
日本大使館員は日本人一人ひとりと面会し、「有事には自由を奪われ、外部と連絡できなくなるおそれがある」と説得。7日、一緒に退去しようと呼びかけたが、応じる人はいなかった。
滋賀県出身のダンサー村岸由季子さん(31)は市内の浄水場にいる。6日夜、会議のため訪れたホテルで大使館員に退避を求められたが、振り切って浄水場へ戻った。
「逃げられないイラクの人を見捨てられない。戦争をなくす世界をつくるため、全人生をかけて残る。批判は承知のうえです」という。
埼玉県出身のライター、安田純平さん(28)から6日、東京の知人に届いた電子メールには「空爆が起きても残りたい」と記されていた。ほかに、フリージャーナリストらもシールドに登録して残留を希望する。
神奈川県出身の派遣会社員の神崎雅明さん(23)は7日夜の国際電話で「イラクを知り、日本に伝えるために来た。戦争を止めるまでの盾なので、危険を感じればすぐ脱出する」と話した。
村岸さんらとともに2月後半、現地を訪れた市民団体「アラブイスラーム文化協会」代表の高橋千代さん(62)は「イラク側は『盾はゲストで、攻撃が始まれば国外へ出す』と約束してくれている」という。
一方、アンマンでイラク入国ビザを申請していた元高校教師(34)は「自分を含む日本人5人にビザが出た。私は8日朝に車で国境に向かう」と国際電話で語った。
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名古屋市昭和区の弁護士小野万里子さん(49)は2月、東京の市民団体が募った「イラク市民国際調査団」に参加し、イラクを10日間訪れた。同行した28人のうち数人が「平和の盾になる」と、とどまった。
イラクでは戦争の影は感じられなかった、という。街には物があふれ、日常生活が続いていた。市民は笑顔で歓迎してくれた。
しかし帰国後、米国の強硬姿勢は強まった。小野さんは「『盾』になった日本人の上にも爆弾が落とされるのでは」と心配を募らせる。 (03/08 14:56)
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米国は国連の権威を認めようとしないようで、国連での武力行使容認決議案を得るのは、イラク攻撃のための、ただの「形式的儀式」と考えてるふしがあり、国連の武力行使決議の賛・否にかかわらず、今の状況では宣戦布告無しの対イラクの戦争入るだろう。
戦争になれば、人間の楯人たちの守る建造物も当然攻撃対象になり、仮に米国が攻撃の事前に退避勧告を行っても、人間の楯の人たちに伝わるとはかぎらない。イラクや米国の思惑しだいで、攻撃後に、退避勧告を「した・聞いてない」の問題になるかもしれない。
しかしもっと問題なのは人間の楯の人たちが守ろうとしているものが、戦争によって攻撃の対象「誤爆も含め」になり、破壊されてしまうことでしょう。
フセイン政権への武力攻撃のただの脅しでなく、米国はほんとうに戦争に踏み切るのだろうか。