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(回答先: 国連安保理:対イラク各国外相演説の要旨 [毎日] 投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 3 月 08 日 19:50:19)
2003/3/8/02:21
【ニューヨーク=勝田誠】イラク問題をめぐる国連安全保障理事会の外相級会議が7日午前(日本時間8日未明)から始まり、国連査察団のトップ2人が昨年11月に再開した査察活動を総括する追加報告を行った。
このうち国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長はイラク側が武装解除の証拠を示さないことに不満を示しながらも、ミサイル廃棄などについては評価。また、イラク側の協力があっても「兵器廃棄の義務を検証するには数か月かかる」と述べた。ただ、明確な方向性は示しておらず、早期開戦を目指す米国、英国と査察継続を求めるフランス、ロシア、ドイツの武力行使容認決議をめぐる攻防はさらに激しさを増していきそうだ。
会議は、パウエル米国務長官、ドビルパン仏外相、イワノフ露外相など常任理事国5か国を含む11理事国の外相と4理事国の代表が出席して行われた。
ブリクス委員長の報告は、査察対象施設への立ち入りには障害はなかったものの、大量破壊兵器に関する文書を出し渋っていることを明らかにするなど、評価と不満が相半ばする内容となった。
ただ、34基に達した戦術ミサイル「アッサムード2」の廃棄は「目に見える進展」と評価した。
また、今月末に査察の進ちょく状況を報告すると述べ、査察を当面継続する姿勢を示した。
ブリクス委員長は口頭での報告に加え、イラクの大量破壊兵器保有・開発疑惑に関する文書「武装解除における未解決の問題点」を各理事国に配布。湾岸戦争以来12年の疑惑を総括した内容で、「ミサイル」「軍用品と他の運搬手段」「生物兵器」「化学兵器」の4項目から成り、さらに「神経ガスVX」「炭疽(たんそ)菌」など29の小項目に分かれている。「約1万リットルの炭疽菌が廃棄されず、残っていると推察される」など、多くの課題が残されていることを強調している。
続いて追加報告した国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は「イラクが核開発を再開した証拠は査察現場では一切なかった」と述べた。
追加報告の後、15理事国の外相らが声明を読み上げ、非公開の協議に入る。
最大の焦点は武力行使容認決議案の扱い。安保理での攻防は週明けから最大のヤマ場を迎える。
【追加報告の骨子】
▽イラクは大量破壊兵器に関する、より多くの文書を提出すべきだ。
▽イラクが生物・化学兵器を保有している証拠は見つかっていない。
▽ミサイル「アッサムード2」の廃棄は武装解除の一部だ。今のところ、廃棄作業は中断していない。
▽査察にはまだ数か月必要だ。
▽イラクが、核開発を再開したという証拠はない。イラクがウランを特別な兵器開発に用いようとした可能性は低い。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030307it16.htm