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【ロンドン岸本卓也】英政府のハント保健担当政務次官は18日、政府の対イラク武力行使決定に抗議し辞意を表明した。閣僚・政務次官の辞任はクック下院院内総務(閣僚)に続いて2人目。与党・労働党内部では、国連決議を得ない武力行使に反対する動きが活発化し、閣僚や政務次官の辞任がさらに続く可能性がある。政府は同日中に下院に武力行使を承認する動議を提出するが、反対する与党議員が大量に出る事態になれば、ブレア首相の政権基盤は大きく揺らぐ。
17日にクック院内総務は下院での辞任演説で「国際社会も国内も支持していない戦争を行うことに責任を持てない」と述べた。演説後に議員の間に大きな拍手が沸き起こった。英BBC放送は「英議会史上で辞任演説が賞賛されたのは異例」と伝えた。
一方、国連決議なしに武力行使が行われた場合に辞任すると予告していたショート国際開発相は18日、当面は辞任しない意向を明らかにした。同相はブレア首相からイラクの復興支援への貢献を懇願されている。しかし、イラク市民に多大の巻き添え犠牲者が出るような事態になれば辞任するとの構えを捨てていない。
下院では最大野党の保守党が武力行使に賛成しているため、政府の動議は承認される見通しだが、与党・労働党議員410人のうち半数以上が反対に回れば、ブレア首相が政権を維持するのは困難となる。下院は2月26日に米英スペインが共同で国連に提案した武力行使容認決議案を支持したが、採決では与党議員の3分の1近い122人が反対票を投じている。
[毎日新聞3月18日] ( 2003-03-18-19:50 )