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(回答先: 南北からバグダッド挟撃…米英軍作戦シナリオ [読売新聞]【クルド人自治区に部隊展開】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 18 日 19:42:41)
【ワシントン佐藤千矢子】ブッシュ米大統領の17日夜の最後通告を受けて、近く予想される米英軍などによる対イラク攻撃は、開戦から3〜4日間に、湾岸戦争(91年)時の約10倍にあたる約3000発の精密誘導爆弾や巡航ミサイルで大規模空爆を行った後、クェート側から地上軍を侵攻さ、首都バグダッドを陥落させる作戦となる見込みだ。米国はイラク軍との圧倒的な軍事力の差を背景に短期決着に自信をみせる。だが、フセイン政権が生物・化学兵器を使った反撃に出る可能性や焦土作戦に出る恐れもあり、米軍が予想通りの勝利を収められるかどうかには不確定な要素も多い。
ペルシャ湾岸地域には現在、湾岸戦争時の約半数の米軍23万5000人、英軍4万5000人の計28万人が展開。このうち地上軍の拠点クウェートには計17万4000人が集結する。
空爆では、イラクの大量破壊兵器関連施設、防空施設、政治・軍事拠点を標的に、精密誘導爆弾を搭載したB2爆撃機やF117戦闘機、巡航ミサイル「トマホーク」などを投入する見通し。湾岸戦争時に米軍が地上軍投入まで38日間の空爆を行ったのと比べると、今回は「空爆と地上戦がほぼ同時に始まる」(米政府高官)とみられる。
ただ空爆後、クウェートとトルコの南北から地上軍がイラクに侵攻する当初の計画は、今月初め、トルコ国会が米軍駐留を拒否し、大きな狂いが生じた。トルコはエルドアン新政権が米軍駐留案を国会に再提出する動きを見せているが、仮に承認されても攻撃態勢が整うまでに約1カ月を要するとされ、米地上軍はクウェートを主力とせざるをえない。このため、イラク北部クルド人自治区には米特殊部隊がすでに投入されており、クウェートなどから米兵士を輸送機で移動させるとの情報もある。
トルコは米軍の領空通過も今のところ認めていない。このため、米軍は先週、地中海に展開中の2隻の空母の艦隊のうち約10隻を紅海に移動させ、サウジアラビアの上空を横切って巡航ミサイル「トマホーク」を撃ち込めるようにした。
米軍は、湾岸戦争当時、イラクが多数の油田に火を放つ作戦に出たことを踏まえ、米陸軍第101空てい師団や海兵隊旅団などを投入、まず油田などの重要施設制圧を図る構えだ。また、ブッシュ大統領は17日の演説で、「死に体政権のために戦うな」とイラク軍兵士に投降を促し、命令に従い生物・化学兵器を使用すれば「戦犯として処罰される」と警告した。イラク軍の総兵力は約40万人とされる。だが、多くの兵士の士気はすでに低下しているとされることを踏まえ、戦意喪失を狙って揺さぶりをかけたものだ。
[毎日新聞3月18日] ( 2003-03-18-13:14 )