現在地 HOME > 掲示板 > 戦争25 > 1293.html ★阿修羅♪ |
|
【ニューヨーク佐藤由紀】英国のグリーンストック国連大使は17日午前10時(日本時間18日午前0時)、国連安全保障理事会の非公開協議の開会前に会見し、「我々は決議の投票を求めない」と述べ、米、英、スペインで共同提出した対イラク武力行使容認の修正決議案の採択を安保理に求めないことを明らかにした。
安保理での決議案採択に必要な9カ国の支持を得られないうえ、フランスが拒否権行使を明言していることから国連での外交努力を断念した。これにより安保理協議は同日で打ち切られ、査察も中止される。グリーンストック大使は「ある国が国連決議1441(の精神)から後退しており、我々は(決議案採択へ向けた)協議が不可能となったと結論付けざるを得なかった」と述べ、フランスを批判した。
また、同大使は「共同提案国はイラクの武装解除(大量破壊兵器廃棄)を確実にするため、自らが持つ手段(武力行使)を行使する権利を留保する」と述べ、決議なしで米英が武力行使に踏み切ることを示唆した。
また、米国のネグロポンテ国連大使は「違反すれば深刻な結果を招くと決めた決議1441が全会一致で採択されて4カ月半が過ぎたが、イラクはこの決議に明らかに応えていない」と述べた。同大使は「(フランスの)拒否権行使の脅しを前に、賛否の採決を行うことが意味をなさなくなったことを遺憾に思う」と述べた。
一方、フランスのドラサブリエール国連大使は協議を前に「昨晩から今朝にかけての交渉で、大多数の理事国が武力行使に反対していることを確認した」と語り、これまで決議案に反対していた5カ国と態度を決めていない中間派6カ国の姿勢に変化がなかったことを明らかにした。
[毎日新聞3月18日] ( 2003-03-18-01:56 )