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【駐日フランス大使】 空爆より査察が有効 イラクの武装解除で強調 [共同通信]
http://www.asyura.com/2003/war24/msg/799.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 24 日 23:38:51:

(回答先: イラク問題:仏が査察に関し国連安保理に追加提案  [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 24 日 23:35:52)


 米国による対イラク攻撃の準備が進む中、攻撃に反対するフランスの立場を、ベルナール・ドモンフェラン駐日大使に聞いた。(共同=軍司泰史)

 −米英両国との立場の違いが際立っているが。

 「フランスも米国も国際社会も目的は共有している。それはイラクの武装解除ということだ」

 「イラク査察の有効性は過去を振り返れば明らかだ。(査察が継続していた)一九九一年から九八年までに査察官は、湾岸戦争で破壊された大量破壊兵器を上回る兵器を廃棄してきた。査察が空爆以上に有効であることを強調するのは極めて重要だと思う」

 −フランスは査察継続支持で変わらないか。

 「査察団に対するイラク側の態度は改善している。フランスは現在も(国連査察の枠組みを定めた)決議一四四一の遂行に時間をかけるべきだと考えている。これは時間稼ぎではない。なぜ、イラクがこの査察を受け入れているのか。それは、決議一四四一が国際社会の全会一致で採択された決議だからだ」

 「フランスは武力行使の選択肢を排除しない。だが、そのリスクを承知している。地域の不安定化であり、国際社会の分裂だ。その場合、国際社会は反テロ戦争や北朝鮮への対応で結束できなくなるだろう」

 −フランスは武力行使容認決議の採決で拒否権を使うのか。

 「イラク問題は現時点で(拒否権の行使を考えるような)そうした段階に至っていないと思う」

 −対米関係を損なうリスクは。

 「フランスと米国の違いは解決方法をめぐる差異だ。両国関係の根底にある連帯感を過小評価すべきではない」

 −脅威への先制攻撃をうたうブッシュ・ドクトリンをどうみる。

 「もし、ある国の指導者が気に入らないという理由で排除することが正当化されれば、国際社会は不安定化するだろう。危険な考えだ」

 「武力を使えばイラクは二日で武装解除できるというが、その国の再建にどれほどの時間がかかるだろう。国際社会の分裂を修復するのにどれだけかかるだろう」

 「フランスは国際社会が多極であるべきだと考える。いかなる問題も一国の意向だけで解決すべきではない。議論の不在は摩擦を生む。多極化された世界は国際的な民主主義を担保するのだ」

   ×   ×

 ベルナール・ドモンフェラン 45年生まれ。74年、外務省入りし、シンガポール、オランダ、インド大使を歴任、02年から駐日大使。
(了) 02/24

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