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(回答先: 「北」の核問題を初協議 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 20 日 15:00:57)
【ニューヨーク上村幸治】国際原子力機関(IAEA)が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題を国連安全保障理事会に付託したのを受け、安保理は19日に非公式協議を開き、初めて正式の議題として扱った。国連外交筋によると、北朝鮮と関係のあるロシア、中国、シリアなどが性急に対応しないよう促し、各国国連代表部の専門担当官が協議することを決めるだけにとどまった。
同筋によると、非公式協議ではIAEAの決議が正式に報告され、同問題を安保理で話し合うことが確認された。しかし、各国の意向により本格的な協議を見合わせ、各国国連代表部で核問題や北東アジア情勢を担当する専門担当官がまず話し合うことになった。
安保理の中には、イラク問題に集中すべきだという国や、安保理協議を慎重に行うよう求める国も多く、ロシアなどの動きに抵抗する声はほとんどなかったという。この結果、専門担当官の会合時期など具体的なことも決めず、わずか10分程度で協議を終えた。
協議の確認事項については、議長国ドイツのプロイガー国連大使が、議長の報道機関向け声明という形で発表する意向だったが、ロシア、中国、シリアが抵抗し、拒否された。この結果、議長は協議終了後に声明を出さず、記者団の質問に非公式に答えるだけにとどめた。
国連安保理では議長声明もしくは議長の報道機関向け声明が公式記録として残るが、記者団との質疑応答は残らない。
中国の王英凡国連大使は協議に先立ち、記者団に「われわれは北朝鮮の外相と交渉するなど、外交面で努力を続けている」と述べ、安保理協議を本格化させる前に、外交努力も尽くすべきだという見解を示した。
IAEAは今月12日に緊急理事会を開き、北朝鮮の核兵器開発問題を安保理に付託する決議を採択。ロシアは棄権したが、中国は北朝鮮による核兵器保有を懸念する立場から賛成に回った。
安保理は今後、北朝鮮の態度が変わらない場合、核開発を非難する議長声明を採択する方向で動くとみられる。それでも北朝鮮が妥協しない場合、経済制裁問題を話し合う可能性もある。北朝鮮は、経済制裁について「宣戦布告に等しい」と激しく反発している。
[毎日新聞2月20日] ( 2003-02-20-15:01 )