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【ワシントン=秋田浩之】ブッシュ米政権は19日、イラク攻撃時の重要拠点となるトルコからの支援取り付けに向け、外交圧力を強めた。ロイター通信によると、パウエル国務長官は同日、トルコのギュル首相と電話会談し、トルコが要求している経済支援拡大を拒否するとともに、米軍駐留を認める国会承認手続きを早急に終えるよう要請した。
米メディアによると米政府はトルコに対し基地使用と米軍駐留の見返りとして、総額260億ドル(約3兆880億円)規模の経済支援を行うことを打診。これに対してトルコ側は支援の大幅増額を求めているとされる。
一方、ブッシュ大統領は19日夜、北大西洋条約機構(NATO)のロバートソン事務総長とトルコ問題などを巡って会談した。大統領は会談前に「NATOは米国にとって最も重要な同盟であり、イラクからの攻撃の可能性に備えて、トルコ防衛のための装備を提供することを決めた」と強調。ロバートソン氏もすでにトルコに対し、ミサイル迎撃システム「パトリオット」などを提供したと表明した。 (13:02)