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(回答先: 【米国支持の非安保理理事国は日本と豪だけ?】 日本、対イラク新決議採択の必要性を指摘 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 19 日 14:00:30)
【ニューヨーク佐藤由紀】原口幸市国連大使は18日、イラク問題に関する国連安全保障理事会の公開討論で演説し、「イラクが積極的に協力しない限り、査察継続は有効でない」として、米英が武力行使容認を前提に作成している安保理決議への支持を表明した。この日演説した27カ国・機構のほとんどが平和的解決を求める中、原口大使の演説は米英支持の姿勢を明確に打ち出し、イラクには厳しい内容となった。公開討論は19日まで開かれ、2日間で安保理構成国以外の計56カ国・機構が意見表明を行う
18日の公開討論で、査察継続の有効性を疑問視し、武力行使に傾く米英との協調姿勢を明示したのは日本とオーストラリアだけ。90年にイラクが侵攻したクウェートも、武力行使には慎重な姿勢を示し、大多数が平和的解決を強調した。
原口大使は演説で、まず、イラクの大量破壊兵器の保有・拡散は「国際平和と安全に対する脅威であり、国際社会全体の問題だ」と指摘。「査察を継続・強化しても、イラクの消極的な協力姿勢が根本的に改善されない限り、大量破壊兵器の廃棄に結びつかず、査察継続の有効性は極めて疑問だ」と語った。
続いて、「安保理が結束して行動できなければ、国連の信頼性を傷つけ、イラクに間違ったメッセージを送る」と述べ、フランスやロシアを暗に批判したうえで、「国際社会の断固とした姿勢を明確な形で示す新たな安保理決議の採択が望ましい」と強調した。
オーストラリアは、イラクの非協力的な姿勢は国連決議の「重大な違反」に当たると明言したうえで、「イラクに義務を果たさせるよう、安保理は決然たる行動を起こすべきだ」として、武力行使を支持する姿勢を示した。
一方、イラクとの8年間の戦争を経験したイランは、査察の強化・継続を求めるとともに、性急な戦争に走るべきではないと米国を批判。欧州連合(EU)を代表して演説したギリシャも「査察に十分な時間を与えるべきだ」と主張した。
◆原口幸市国連大使の演説の骨子は次の通り。
・イラクの大量破壊兵器への対応は不十分
・問題の平和的解決はイラクの対応次第
・国際社会は団結してイラクに圧力を
・イラクの対応が変わらねば査察継続は疑問
・日本は新たな安保理決議の採択を望む
◆原口幸市国連大使が国連安保理で18日行った演説の要旨は次の通り。
イラクの大量破壊兵器問題は国際社会の平和と安全に対する脅威である。イラクは12年間、安保理決議を履行せず、国連の権威に挑戦している。日本は問題の平和的解決のため、イラクが能動的に疑惑を解消し、全ての安保理決議を履行するよう外交努力する。
問題の平和的解決が可能か否かはイラクの対応にかかっている。イラクの申告書は完全かつ正確な内容を含んでおらず、査察に対してもイラクは完全かつ自発的な協力はしていない。
世界各国で戦争反対の声が強く表明されていることは承知しており、日本は平和的解決の気持ちを共有している。しかし、問題の根本は、イラクが現在の態度を抜本的に改め、即時に積極的かつ無条件の査察に協力し、大量破壊兵器を破棄するかどうかだ。単に査察を継続・強化しても、これまでのイラクによる消極的な協力姿勢が抜本的に改められない限り、大量破壊兵器の廃棄に結びつかず、査察の継続の有効性に疑問が生じていることは否めない。
最も重要なことは、国際社会が今後も一致団結した行動をとり、イラクに圧力をかけることである。安保理が結束して行動できなければ、国連の信頼性を傷つけ、イラクに対して間違ったメッセージを送ることになる。
日本政府は、国際協調を重視し、国際社会の断固たる決意を明確な形で示す新たな安保理決議の採択が望ましいと考えている。イラクに残された時間は限られている。
[毎日新聞2月19日] ( 2003-02-19-13:23 )
★ 「読売新聞」は、「対イラク強硬路線をとる米英の立場を支持したのは日本、オーストラリアなどにとどまった。」と、他にも米国支持があったかのような印象を与える記事を書いている。