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(回答先: シラク仏大統領:戦争は「最後の最悪の手段」−小泉首相と電話会談 [ブルームバーグ] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 18 日 23:17:15)
【ブリュッセル森忠彦】フランスのシラク大統領は17日夜にブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)の緊急首脳会議後の記者会見で、イラク攻撃に関して「親米路線」を表明したEU加盟候補国を激しく非難した。会議は「最終段階での武力行使も辞さない」などの内容で合意したが、米国支持を巡っては加盟国と候補国間の意見が対立。残ったしこりの解消に時間がかかりそうだ。
大統領は今月初めにバルト・東欧の候補国10カ国の首脳名で出された米国支持の共同声明について触れ「子供染みた行為だ。EUの結束を考慮しないこうした行動は、加盟にも影響するだろう」と述べた。特に最も「米国寄り」とされるルーマニア、ブルガリアに対し「もしEUに入りたくなければ、それでも構わない」と不快感をあらわにした。
EU内でも1月末に英国やスペインなど5カ国とハンガリーなど候補国3カ国の首脳が連名で米国支持の共同書簡を欧州主要紙に掲載。この際はフランスやドイツに一切の相談がなく、EU内の分裂を象徴した。10カ国の書簡もこれに続いたもので、フランスとしては、候補国が仏独という基軸国を軽視して米国支持を表明したことの不満がうっ積していたらしい。
EUは昨年末の首脳会議で、ポーランドなど10カ国は04年の加盟、ルーマニアとブルガリアは07年の加盟の可能性を認めた。4月16日には10カ国の加盟条約の調印式がアテネで開かれる。
しかし候補国の大半がEUの前段として米国を盟主とする北大西洋条約機構(NATO)への加盟準備を同時に進めており、「米国支持」の表明も欠かせない。今後、国連安保理で仏独と米英との対立が予想される中、候補国はさらに政治的に困難な立場に追い込まれそうだ。
[毎日新聞2月18日] ( 2003-02-18-21:47 )