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■ 民族的集合意識の傷 <<イスラエル(ユダヤ)とアメリカ
http://www.asyura.com/2003/war24/msg/232.html
投稿者 全文スマソ 日時 2003 年 2 月 17 日 22:57:27:

(回答先: ■ サバイバーカルト(生き残り狂時代) 投稿者 全文スマソ 日時 2003 年 2 月 17 日 22:50:58)

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# 転載元 > http://www.mumyouan.com/k/?T1989-
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アメリカやイスラエルの人々が何故あれほどまでに
戦争をしたがるのか私はあまり考えたことがなかった。
もちろん人間界の理由で考えれば武器商人や武器製造業が
大きな役割を果たしているのは当然だろうし、他にも
石油や貴金属や他の商品流通のもくろみなどもあるのだろう。

しかし、先日(若い頃の?)ブルースウィリスが主演している
Jewison監督のアメリカ映画を見ていて、
アメリカがベトナム戦争で受けた民族意識的な深い傷を感じて
少し見方が変わりました。

私は戦後に生まれ直接爆撃などの経験がないのはもちろん、
なんと直接の親類には父方でも母方でも戦争で死んだ者が居ない。
それどころか前線に行った者さえ居ない。
別に特権階級だったわけではなく、皆ひもじい思いを味わったようですが
戦争体験をしなかったという点に限っては悪運が強かったのでしょう。
それでも親からは戦時中の話や疎開の話、そして戦後の話など
子供の時から聞いて育ったので、当時の状況はおぼろげながら
想像出来るような気がしていました。
しかし、そのアメリカ映画を見て、自分が直接戦場体験をしておらず、
また身内にも幸い経験者が居ないために、前線での殺し合いによる
個人のみならず民族的な意識にまで及ぶ傷の深さとその影響に
気が付かなかったのを思い知りました。

アメリカは建国以来何度も戦争をしているし、その度に戦死者も出たが、
少なくとも彼らはそれが犬死にではなかった思うことが出来たようです。
ところがベトナムでは戦争の汚い面があからさまになり、また非常に
重要な点として「戦場での麻薬使用」がとても盛んだったことから
生き残ったとしても精神的な傷の深さがそれ以前の戦争より
相当大きかったのでしょう。

また、麻薬使用はフラッシュバックをお越しやすくして、更にはそのような傷が
他の次元に及ぶ原因にもなったと思います。
たとえばカルト教団で知らないうちに麻薬を打たれたり、遊びで麻薬を使った人は
その後に瞑想などをしてもフラッシュバック的な「疑似神秘体験」をしてしまい、
いつまでもそれにこだわる結果に終わったりしますが、兵士の場合は
そのフラッシュバックが地獄的イメージになってしまっているのです。
更には、麻薬が一時的に個人意識の境界をあやふやにするので、
そのような戦場の地獄的体験が民族意識などに流れ込んで
傷を深めたのだろうと思います。

イスラエルの場合には、ベトナムのような戦争体験はないのかもしれませんが、
昔からの民族的戦争の歴史と第二次大戦の時の記憶、そしてその後から
現在に至るまで続く戦争の影響が深く刻印されているだけでなく、
その様な被害者意識とそして居場所を失うことの恐怖や復習への怨念を
宗教的行為として民俗行事にしてしまい、結果的に不幸な民族的
集合意識の傷を深くする事になったのだと思います。

そして、これらの点に思いを馳せたとき、私はこれらの国の人達を
一概に責められないなと思いました。
彼らは明らかに病んでいるのです。
病人が精神錯乱に陥って暴れ、世界中を巻き込む暴力の荒らしを
起こそうとしていても、私はそれを憎む気持ちにはなれません。
彼らは傷を負い、怯えて歯をむく動物のようなもので、
個人個人がどうこうしても始まらないほど民族的なレベルからの
強い衝動を受けているのです。
もちろん個人差がありますから、比較的に醒めて見ているアメリカ人や
ユダヤ人もいるのでしょう。
しかし、全体的傾向としてはあがらいようがないのだと感じました。

この二つの国の他にも似たような民族意識を持つ人達は居ますし、
パレスチナやアラブ系の人達もその一員でしょう。
しかし、自業自得とは言え、アメリカと海外に住むユダヤ人を含む
イスラエルは、地上の大きな民族意識の中では一番傷が深いと
私は思います。

もし、ヒーリングだの癒しだのと言うならば、これらの民族意識に
処置を施した方がよいのではないかと思うくらいです。
ただ、人間の治癒の問題と同じで、これも本人が自分で
そのような被害者意識と恐怖と苦痛の悪循環に嫌気がさして
止める気にならないと、どうにも治まりが付かないのかもしれません。

ま、そういう人達が金と武器を集中して握っているのは
隣人としてはあまり楽しい状況ではないと言えるかもしれません。

ということで、未来の展望はあまり明るくないようですが、
個人個人の生活におけるこのような民族的問題の与える影響は、
人それぞれで違いがあり、本人が自分が交わっている民族意識と
どのように付き合い、またその民族意識が他の民族意識と
どのような関係を結んでいくかにも関わっていて、
これまた一概に言えません。

基本的には、自分の好みや嗜好をまっとうするのが
個人的にも満足度が高いですし、それが民族意識的にも
健康的な養分になるのでしょう。

また、「苦しみや痛みからいたづらに目を背けないこと」が
どのレベルに於いても「苦しみ軽減の鍵」であることは
言うまでもありません。
その意味では、民族エゴの部分も、個人的エゴや存在エゴ、
銀河エゴや地球エゴ、人間エゴなどと同様に
蓋を外して「臭いもの」とご対面するとよいのでしょう。

ただ、果たしてアメリカ人やユダヤ人達が、十分そのような民族的な
感情問題の構造を直視できるかどうかというと、多分無理だろうと
私は思っています。

とにかく他人の事は構ってないで自分の問題にかまけた方が
自他ともに平和になる可能性が高いと思います。
そして、傷を負った人達の苦しみは、正確にはわかることすら出来ないし、
たとえ彼らが自縛を解くことが出来ずに自爆しても、
我々はそのままじっとそれを見つめているしかない。
それも、別にどうでも良いことを知りながら、
同時に、絶望的な悲しみも見ながら。

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