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(回答先: キプロス大統領選、野党・パパドプロス氏が当選 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 17 日 17:10:11)
02/17 10:19 パパドプロス氏が勝利 キプロス、再統合難航も 外信19
【カイロ17日共同】任期満了に伴うキプロス大統領選挙は十六
日投開票され、中道右派のパパドプロス民主党党首(69)が現職
のクレリデス大統領(83)の三選を阻み、当選した。
トルコが支援する北キプロス・トルコ共和国との再統合問題を最
大の争点として争われた選挙で、アナン国連事務総長の再統合案に
批判的とされるパパドプロス氏が勝利したことで、二十八日を最終
期限とする再統合交渉は難航も予想される。
交渉に進展がなければ、既に欧州連合(EU)加盟を承認された
キプロスが北キプロス抜きで単独加盟する可能性が高まることにな
る。
キプロス選挙管理委員会の公式集計によると、パパドプロス氏は
有効投票の51・5%を獲得、クレリデス大統領は38・8%だっ
た。
クレリデス大統領は、長年の交渉経験から自分こそ再統合交渉の
「最適任者」と国民に訴えたが、有権者の間では同氏が、強硬姿勢
を貫く北キプロスのデンクタシュ大統領に譲歩しすぎとの批判が強
まっていた。さらに、側近の一人が出馬、陣営の票が割れたことも
大きく響いた。
パパドプロス氏は弁護士出身。キプロスが英国から独立した際の
憲法草案作成に参画し、最年少の二十四歳で閣僚に就任した。
アナン事務総長は、今週にもキプロスのほか、ギリシャ、トルコ
の当事国を訪問、EU加盟前の再統合問題の進展を促す予定だ。
(了) 030217 1018
[2003-02-17-10:19]
02/17 10:57 最後の機会どう対応 再統合で問われる手腕 外信21
二十四歳で内務大臣に抜てきされた。キプロス史上、最年少閣僚
の記録は今も破られていない。それから四十五年、南のギリシャ系
と北のトルコ系の分断が三十年に及ぼうというキプロスを再統合す
る「最後の機会」に大統領に当選する巡り合わせは、政界の神童と
呼ばれた人にふさわしい。
既にキプロスは来年以降の欧州連合(EU)加盟が承認されてい
る。新大統領には南北キプロスを再統合した上で、欧州の一員に加
われるかどうかの手腕が問われる。
交渉相手は北キプロス・トルコ共和国のデンクタシュ大統領。キ
プロスのクレリデス現大統領を相手に一歩も引かず、多くの譲歩を
引き出し、結果的に大統領選でのクレリデス氏の敗因をつくった。
対北キプロス交渉では「強硬派」とされるが、「声を張り上げな
い。自説にも固執しない」と「キプロスで最も成功した弁護士」と
して、交渉への自信ものぞかせる。
デンクタシュ大統領は、キプロス大統領選の投票が進行中の十六
日、アナン国連事務総長が定めた「交渉再開期限」の二十八日まで
に再統合交渉に入るのは難しいと発言。早くもジャブを繰り出した
。六十九歳。(カイロ共同=木庭慎吾)
(了) 030217 1056
[2003-02-17-10:57]