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(回答先: 対イラク攻撃、反戦デモ支持派へ 投稿者 ジンベイ 日時 2003 年 2 月 17 日 09:18:13)
ジンベイさん、こんにちわ。
価値判断には立ち入りませんが、事実誤認は是正したほうがいいと思いますのでレスします。
「デモすら起こしていない国民を化学兵器で殺すような政府」に当時荷担した国家は米国です。
主体的に使ったのはフセイン政権であり非難されるべきですが、そのような生物化学兵器の原材料や製造設備をイラクに売ったのは主として米国企業であり、イラン−イラク戦争での化学兵器の実戦使用を偵察衛星まで使ってサポートしたのも米国政権です。(これは、ニューズウイークなど米国の主流メディアも認めていることです)
もう一つ自国民を殺戮した大きなできごとは、湾岸戦争期に起きました。
米英が南部シーア派やクルド人の一部にフセイン政権転覆を煽り、それに呼応したそれらの武装勢力が放棄したときです。
どこの国でもまず100%の政府が、反乱・革命を企てて勢力を武力鎮圧するものです。
放棄勢力は米英の後ろ盾が当然あると考えていましたが、米英は、放棄を扇動していながら彼らを見捨てました。(放棄勢力がそれほどの規模ではなかったということでしょう)
>所詮は軍事に資金を回し、病院?の子供を殺して世界中にアメリカの経済制裁をアピー
>ルするような政府です。
クウエート侵攻時の「病院の子供殺し」であれば、でっち上げであったことを米国自体が認めていることです。(米国連邦議会でそれを仕組んだ広告会社が証言)
武力的敵対状況に置かれている政府が軍事に資金を回すのは、どこの国家でも行うことでしょう。
米国は、自国が脅かされるリアルな危機がないにも関わらず、そして、膨大な連邦対外債務を積み上げながら、膨大な軍事予算を投入している代表の国家です。(世界の安全を守ると言う名目で..)
イラクの実態をそれほど知っているわけではありませんが、米国と緊張関係が続きその後戦争にまで進んだ戦前の日本が、米国など反日本の国々でどのような国として説明されていたか再確認し、その当時の日本人の多数派が自国政府をどのように考えていたかと比較してみるのも一興でしょう。
お金を慎重にしか使わない人を、「しっかり者」と表現するのと「ケチ」と表現するのでは抱くイメージが変わります。
暴力的な人も、味方からは「勇敢な英雄」と呼ばれ、相手からは「暴虐な悪魔」と呼ばれるのが常です。
米国の価値基準で判断された結果がある国に対する武力行使の根拠になり、それを日本が認めるのなら、世界は刻々変化していますから、日本も、米国の言いなりにならない限り、現在のイラクのような描かれ方をして武力行使の対象になる可能性がないわけではありません。
現在の世界では、米国政府が危険とみなす国家に対しては先制攻撃も辞さずという「ブッシュドクトリン」を諸外国が容認(見過ごす)かどうかで外交的せめぎ合いが行われているのです。