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(回答先: 「準備万全」と自信 米英軍、イラク国境に兵器続々 [朝日] 投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 3 月 03 日 21:50:50)
2003 年 3月 3日
国連安保理決議違反の地対地ミサイル「アッサムード2」をようやく廃棄し始めたイラクだが、米国が軍事攻撃の姿勢を崩さないと廃棄を打ち切る、と難癖つけて時間稼ぎも始めた。これに対し、米国は7日に予定される国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の査察報告を受け、10日にも「最後通告」を突きつける公算が大きくなっている。トルコ議会が米軍駐留を否決し、イラクを南北から挟撃する戦略は見直しを迫られているとはいえ、米国の強硬姿勢に変わりはない。
【最後通告】
廃棄着手期限ギリギリの今月1日になってイラクはようやく、アッサムード2の廃棄を始めた。2日までに10基を廃棄したが、全部で100基程度を保有しており、完全廃棄にはまだ時間がかかる。
ところが、イラクのサアディ大統領補佐官が2日、米国が攻撃の構えを崩さない場合は「なぜ(廃棄を)続ける必要があるのか」と、またまた、ニ枚舌でゴネ始めた。
繰り返してきた引き延ばし戦術だが、米国にこの手はもう通じない。7日には安保理でUNMOVICのブリクス委員長の報告が行われ、米英両国は先月24日に提示した武力行使にお墨付きを与える新決議案採決に動く見通し。
だが、査察継続を求めるフランス、ドイツは依然、反対の立場を崩す兆候さえ見せておらず、採択されるかは微妙。
そこで、米国がイラクに大量破壊兵器の廃棄とそれに伴う猶予期間を与えるが、実行されなければ攻撃する、という内容の声明を出す見通しが強くなってきた。事実上の単独での「最後通告」といえる。
【板ばさみ6国】
新決議案採決をめぐっては、水面下で激しい多数派工作が続く。行方を左右するのは安保理メンバー15カ国中の6カ国。カメルーンやギニアは旧宗主国・仏との関係があるが、米からの経済援助にも目が向く。
アンゴラを加えた3カ国は「ギリギリまで態度を明かさず、うまく立ち回ろうとするだろう」(国連筋)という。
対して苦悩しているのがメキシコ、チリやパキスタン。メキシコとチリは、米国との結びつきがもともと強い。パキスタンも対テロ戦争で協力する立場だが、2日に100万人もの反戦デモが行われるなど、イラク攻撃反対の世論は強い。世論と外交の板ばさみだ。
【予想外】
外交攻勢を続ける一方、着々と軍を野展開を進める米国だが、思惑に反して2日、イラク攻めの最重要拠点の1つとなるトルコで、国会が米軍駐留容認を否決してしまった。
150億ドルの経済援助と引き換えに、6万2000人の兵力と300機以上の作戦機が駐留、攻撃の拠点となるはずだった。
トルコ国会が否決したことで、トルコ沖で待機する米陸軍第四歩兵師団を積んだ輸送船約30隻は、スエズ運河経由でクウェートへ回航される案が検討されている。
部隊移動などに時間がかかり、開戦時期に遅れが出るのは避けられないが、「トルコの基地を使えないケースも想定されており、別の作戦も立案されている」(米国防総省筋)とイラク封じ込めの動きに変化はない。
転載元
http://news.msn.co.jp/articles/snews.asp?w=400771