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03/03 12:36
対イラク戦を前に10万人以上の米英軍が展開するクウェートで、作戦の補給と後方支援の中心となる同国南部のキャンプ・アリフジャン基地では、開戦に備えて到着した大量の戦車や兵器が集積され、イラク国境に近い北部演習地域に急ピッチで送り出されている。兵士たちは「明日開戦しても準備は万全だ」と口をそろえた。
首都クウェート市から高速道路で南に約70キロ。拡張工事中の基地の敷地外まで軍用車両やトラックが延々と並べられている。兵器や燃料を積む大型トレーラーやタンクローリーが車列を組み、海兵隊などが演習中の北部に続々と向かっていく。
サッカー場ほどの整備場では戦車などの点検整備が昼夜兼行で行われており、50台以上のM1戦車やM2歩兵戦闘車があった。M1戦車は「ギューン」と轟音(ごうおん)を響かせて走行テストを繰り返している。実戦部隊に引き渡す直前の調整だ。
1万人以上という基地要員には製造メーカーから派遣された兵器維持管理の専門家ら民間人も多数含まれる。米民間会社の英国人整備士ティム・バイルさん(43)は「NATO(北大西洋条約機構)軍のユーゴ攻撃でも働いた。車両や兵器がどんどん到着し、人手が足りない」と語った。
米軍は戦力の集中的な投入で戦闘を短期で終わらせようと、兵器や燃料、食糧の短時間での輸送に特に注意を払っている。同基地の補給作戦の責任者ラングレイス中佐は「今回の戦争は『ロジスティックス・ウオー』(兵站(へいたん)の戦い)になる」と力説した。
湾岸戦争時より兵力規模は小さいが、ペルシャ湾の船舶や周辺基地への事前集積で、展開に要する時間は短縮化された。イラク進攻後、バグダッド付近で作戦が行われれば、補給拠点も北に移す可能性があるという。
湾岸戦争時に比べ、兵器のハイテク化がさらに進み、調整や部品供給など後方支援の役割が大きくなっている。無線が届かない戦場でも軍用車両と常時連絡が取れる新システムを装備する作業が進められていた。2年前から米本土で実用試験が始まったばかりだという。
架橋の猛訓練を繰り返しているという支援部隊のシェルトン・ランディ軍曹は「不安で少し神経質になっているが、大統領が明日戦闘開始を命じても、全部隊がフル稼働できる準備はもうできている」と話した
転載元
http://www.asahi.com/international/update/0303/005.html