現在地 HOME > 掲示板 > 戦争24 > 1345.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: ロシアは反対か、棄権か、拒否権行使か… Re: 英文記事は拒否権を使う(will), 投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 3 月 02 日 17:44:48)
精密な論理とお説にほぼ同意ですね。
外相がくりかえし強調しているのは「国際社会の安定性」という観点とその価値です。ロシア政府としての基本的レトリックはこれに尽きるとみてよいでしょう。このレトリックには全く賛成です。また、実際この戦争が開始されると、国内のチェチェンの動きが活発化し、ロ政権側は、非常に苦しめられる可能性が高いからです。チェチェンの動きをより刺激しないのはどちらか、といえば、やはり戦争がおきないこと、なのです。
ロシア外相の発言は大統領のそれとは重みがことなるのではないか、という点ですが、一方、プーチン大統領はブルガリア入りするとのことで、これは決定的に重要です.なぜなら、安保理事国で、米英に賛同を決めている唯一の国でブルガリアであり、ここを訪問することは、彼らの翻意を促すこと(米政府がどういう見返りを提示してきたのかの聞き取りがあるでしょう)と見られるからです。プーチンもブルガリアを取るための、自分自身が乗り込むことまでして駆け引きにでているとみられらます。
また、ロシア中国が自国で抱える少数民族の問題という国内問題と米英戦争支持の条件的交換が懸念されるということですが、これには同意します。反テロ戦線で米英ロ中がスクラムを組む恐れは相当な警戒が必要です。今回、これらの国は米英に譲歩するところまでには行かないとは思いますが、今後米英の背後権力が世界で全体主義体制を樹立したいと考えているとすると、これらの政府上層部と取り引きをし、同盟を形成する可能性が高く、今後の流れを観察する必要があります。中国政府など、自分の国民を制御できるならどんなことでもやる、といった姿勢が強くみえますからね。