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(回答先: ブリクス委員長、イラク協力「不十分」の報告提示 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 01 日 21:55:23)
国連監視検証査察委員会が安保理に提出した査察報告の要旨
一、2月8、9日にバグダッドで受け取った文書について専門家が調べたが、未解決の問題を解くための新しい証拠は見当たらなかった。
一、1月19、20日以降、先にUNMOVICとの単独聴取を拒否していたイラク人科学者3人が聴取に応じたが、単独とはいえない。イラク国外での聴取について現実的な方法を検討している。
一、UNMOVICの専門家が「アルサムード2」と「アルファタハ」のミサイル開発を調べ、「アルサムード2」のミサイルの射程距離が150キロを超えており、禁止の対象だとの結論を出した。
一、2月21日、UNMOVICは、ミサイルと鋳物施設について、3月1日までに廃棄作業を開始するよう命じた。
一、イラクは偵察機の飛行を認め、最初のU2偵察機が2月17日に飛行した。フランスのミラージュ機も飛行した。ロシアのアントノフ機、ドイツのUSV機の飛行については交渉中だ。
一、イラクは兵器開発に関わったイラク人科学者の名簿を追加提出すると約束した。
一、2月21日、イラクは生物・化学兵器を廃棄した軍事施設で「R400」と呼ばれる爆弾や関連する部品を発見したと通告した。うち一個は液体が入っていた。
一、UNMOVICは現在、イラクが武装解除で果たすべき未解決の問題のリストをつくっている。
一、イラクは施設への立ち入りでは一般的に協力的だ。
一、生物・化学兵器の廃棄に関わった科学者との聴取をいま調整している。しかし、疑問が取り除けるかどうかは、結果をみないと判断できない。
一、イラクは91年に廃棄した液体の量を調べる科学的な手続きを提案した。UNMOVICの専門家は懐疑的だが、3月初めに協議する。
一、イラクの科学者への聞き取りが可能かどうかはまだ判明していない。イラク側は、科学者に聴取を受けるよう勧めているというが、テープによる録音や立会人なしで聴取を受けようというものはいない。
一、イラクの大統領が大量破壊兵器の開発を禁止する命令を出したが、国連が要求するものと合致していない。
一、イラクが協力しなければ、大量破壊兵器廃棄の検証も難しい。協力しても、時間はかかる。
一、禁止された物資を見つけたり、信頼に足る証拠を提示したりすることで、イラクはもっと協力できたはずだ。この間の大量破壊兵器廃棄の成果は非常に限定的だ。
いまイラクが取っている措置をなぜもっと早く始められなかったのか。早く始めればもっと成果が出ていただろう。 【ニューヨーク佐藤由紀】
[毎日新聞3月1日] ( 2003-03-01-14:09 )