現在地 HOME > 掲示板 > 戦争24 > 112.html ★阿修羅♪ |
|
【ロンドン=土生修一】米国と共にイラク攻撃を容認する新たな国連安保理決議の採択をめざしてきた英ブレア政権が、国連査察団による14日の追加報告後、当面の「査察継続」の流れが固まったことで苦境に陥っている。ブレア英首相は15日も、対イラク強硬姿勢を改めて強調したが、国内では反戦論が強まるばかりだ。
ロンドンを中心に100万人規模の反戦デモが行われたこの日、ブレア首相はグラスゴーで行われた英労働党の会合で演説し、「私は国連を信じている。査察には時間が必要だ」としながらも、「イラクの譲歩は疑わしい。反戦デモに50万人が参加しても、(イラク大統領の)サダムによって犠牲になった人々の数より少ない」と述べ、国際社会が強い態度で臨むように訴えた。
ブレア首相は新決議なしで参戦する条件として、「決議案が一部の国の理不尽な反対にあった場合」をあげていた。フランスを含む一部常任理事国の拒否権行使を念頭に置いた発言だった。しかし、安保理理事国の多数が「査察継続」を支持する中、「一部の理不尽な反対」と言いにくくなっており、新決議なしの参戦の正当化は難しくなった。
最新の世論調査では、新決議なしの参戦に賛成しているのはわずか9%。与党・労働党議員も100人以上が新決議が必要との立場だ。
対米協調路線を外交の最重要方針とするブレア政権は、新決議なしでも最終的には米国とイラク攻撃に踏み切ると見られている。
しかし、世論に逆行しての武力行使強行は政権をかけての賭けとなりそうだ。
(2月16日02:26)
★ 英国の歴史と現在(イラク空爆)を中東だけに限って見ても、「サダムによって犠牲になった人々」の数をあげつらって戦争と占領を“人道”だとする論を展開するのは止めたほうがいいだろう。
(TVで演説を聴いていたが、反戦デモ(50万人)に合わせるために経済制裁や戦争後遺症で死んだ人数も、フセインが戦争を仕掛けたせいだとしてプラスしていた)
ブレア氏やW.ブッシュ氏を力ずくでも政権から引きずり降ろしたほうが、世界の平和という“人道”のためになると考える人もいるのだからね。
先ほど放送された「CNNニュース」は、ブレア演説を報じ、イラクに対する武力行使に反対する労働党員は左派寄りの少数派ではなく多数派を占めるようになったと伝えていた。