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(回答先: イラク問題:査察委員長「協力まだ不十分」 査察継続を訴え [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 15 日 15:36:00)
国連安保理外相級協議でのパウエル米国務長官とドビルパン仏外相の演説要旨は次ぎの通り。
【パウエル米国務長官】
2、3人(のイラク人科学者)が単独聴取に応じる姿勢を見せたことは歓迎するが、本質的なことではない。査察団の努力は評価するが、イラクは11年間、われわれを欺いてきた。必要なのは査察延長でも即時立ち入りでもなく、大量破壊兵器の廃棄だ。
国連安保理決議1441を受け、イラクは1万2000ページの申告書を提出したが、決議を全面履行したとは認められない。イラクが協力に応じたのは国連安保理の圧力を受けたからに過ぎない。我々は米同時多発テロ事件を起こしたアルカイダとイラクの関係を示す証拠を提示したが、これ以上、大量破壊兵器が使われるのは我慢できない。
膨大な資料にもかかわらず、炭疸菌や神経ガス、3万発の生物化学兵器について説明されず疑問が残っている。我々はイラクに大量破壊兵器を廃棄するよう圧力をかけ続けなければいけない。査察もひとつの手段だが、イラクから答えが得られず困難な状況に陥っている以上、もはや査察延長は解決策ではない。
武力行使は最後の手段であるべきだが、必要なときもある。我々は査察を延々と続けるわけにはいかない。イラクが大量破壊兵器廃棄と査察協力に応じていないのが現状だ。国連安保理は、1441決議に基づき(武力行使という)深刻な結果を検討すべきかどうか、判断する時にきている。
【ドビルパン仏外相】
査察は完了していない。武力行使は地域と国際社会の安定に大きなリスクを与えるもので、最後の手段として考えられるべきだ。
査察は結果を出している。前回1月27日の報告以降、生物・化学兵器、弾道ミサイル、核兵器の各分野で新たな情報を得ることができた。またイラクの査察への協力に関しても前進がみられた。イラクは空中(U2偵察機)からの査察に同意し、イラク当局者立ち会いなしの科学者からの聴取も認めた。これらの約束が守られることを期待するが、さらに協力を求め圧力をかけ続けなければならない。疑問点を解明する作業が残っている。そのために、我々は査察団にすべての機会を与えなければならない。
イラクに対する武力行使で勝利したとしても、その後イラクに平和を築くには長い時間がかかる。査察団に使命を果たすための時間を与えよう。来月14日にもう一度安保理外相級協議を開催し、報告を求めるべきだ。その時点で、査察結果を判断することが可能になる。
現時点では武力行使は正当化されない。査察によってイラクに大量破壊兵器を廃棄させるべきだ。時期尚早な武力行使は、各国の結束を乱し、不安定な地域に新たな対立をもたらす。我が国は査察継続が不可能になれば、武力行使の可能性を排除はしない。
[毎日新聞2月15日] ( 2003-02-15-12:58 )