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(回答先: 亀裂深まるNATO 冷戦終結後最悪 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 2 月 12 日 20:02:36)
02/12 18:47 「先制主義」で根深い対立 異なる米と欧州の安保観 外信57
対イラク攻撃時のトルコへの軍事支援問題で北大西洋条約機構(
NATO)が割れている背景には、ブッシュ米政権が打ち出した「
先制攻撃ドクトリン」をめぐる米国とフランスなど欧州諸国との根
深い対立がある。
米政治評論家ビル・シュナイダー氏は十二日のCNNテレビで、
今回は「同盟国であるトルコがイラクから攻撃されてからではなく
、脅威を先取りして攻撃の前に同盟国を防衛する」という「先制主
義」への対応の違いが対立の核心であると指摘した。
ブッシュ政権は米中枢同時テロの経験を踏まえ「必要とあれば、
単独先制行動によって自衛権を行使することをためらわない」(米
国家安全保障戦略)との方針を打ち出した。イラクをめぐる対応に
もそうした「本音」が見え隠れする。
しかし、米国とソ連に挟まれて冷戦時代を暮らし、ようやく平和
を手にした欧州市民にとって、先制攻撃は「秩序の破壊」を意味す
る。米国民に深い傷と恐怖を残したテロも、大陸欧州では「海の向
こうの事件」として記憶され、先制攻撃を正当化できていない。
こうした心理を背景に、フランスのシラク大統領は「脅威を一方
的に定義して先制攻撃に踏み切ることが許されるなら、中国の台湾
攻撃やパキスタンのインド攻撃も避けられなくなる」と米国を厳し
くけん制した。
NATO事務総長を務めた欧州連合(EU)のソラナ共通外交・
安全保障上級代表も「イラク問題を扱う最も重要な場は国連だ」と
述べ、単独行動主義の裏返しである先制攻撃とは明確に距離を置い
ている。(共同)
(了) 030212 1846
[2003-02-12-18:47]