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(回答先: 大量破壊兵器保有禁止の法制化も示唆:イラク政府、上空査察を無条件受け入れ [ロイター] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 12 日 01:00:49)
【バグダッド福島良典】イラクは10日、米国のU2偵察機などを使った上空からの査察について受け入れ方針を決め、6日から始まった科学者単独聴取に続き、譲歩を打ち出した。しかし、フセイン大統領は同時に、上空査察に際し、イラク北部・南部に設置された飛行禁止空域での米英による空爆の一時停止を要求した。欧米間の足並みの乱れをにらみつつ、米国のイラク攻撃の不当性を強調することで国際世論の分断を画策しているようだ。
フセイン大統領は10日、国営テレビを通じて声明を発表し、飛行禁止空域について「イラクの主権侵害だ」と批判。「航空査察にU2が必要だと考えるなら、国際社会は米国と英国に対して偵察機使用中はイラク攻撃を停止するよう言うべきだ。さもなければ、(U2使用は)米軍事力へのイラクの降伏を求めるに等しい」と述べた。これに先立ち、ドウリ国連大使は無条件受け入れを表明しており、声明が偵察機による査察受け入れの前提条件を意味するのかどうかは不明だ。
さらに、大統領は2カ月半に及ぶこれまでの国連査察の結果について、イラク側の協力にもかかわらず、大量破壊兵器は見つかっていないとして「潔白」を主張。「米国はイラクを軍事攻撃する口実を探しているのだ」と指摘し、ブッシュ米政権を非難した。
フセイン大統領の声明の思惑は大きく二つある。まず、14日に予定されている国連安保理での査察追加報告を前に対国連協力を強調し、ブリクス国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)委員長らの心証を良くすることだ。さらに、査察強化を求め新決議案を準備中の独仏と、武力行使容認決議の採択を急ぐ米英の間の主導権争いにくさびを打ち込み、安保理協議の紛糾を長引かせる副次効果も狙っている。イラク政府は一両日中にも独仏提案に対する評価を発表する見通しだ。戦争回避を目指す点で独仏とイラクの利害は一致しており、着々と開戦準備を進める米英への対抗上、イラクが独仏提案の条件付き受け入れの用意などをちらつかせる可能性もある。
[毎日新聞2月12日] ( 2003-02-12-00:37 )
★ やられるか、万に一つは生き延びられるかという状況に置かれているフセイン政権の言動に、「国際世論の分断を画策か」というつまらないコメントはないでしょう。