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(回答先: ブリクス委員長:イラクの姿勢は以前より協力的-14日に安保理に報告 [ブルームバーグ] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 10 日 10:33:12)
国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は9日、大量破壊兵器査察協力をめぐるイラク側との2日間の協議を終了した。両氏は、協議終了後、バグダッド市内の国連査察団本部で記者会見し、査察を巡ってイラク側と合意があったほか、新たな文書の提出も受けたことを明らかにした。両氏は「イラクに態度の変化の兆しが見える」と述べ、査察の継続への期待を表明。しかし、イラクの劇的な譲歩を求める米国が満足するには遠い内容と予想される。
両氏は2日の日程でイラク側査察監視のスタッフと協議したほか、ラマダン副大統領とも会談した。
会見によると、イラクと査察団間の懸案のうち米偵察機U2の査察への使用が実現しないことについては、イラク側が14日までに回答すると約束した。イラクはU2だけの使用だと米側の挑発になると恐れ、フランスやロシアの航空機、すでに使われているヘリコプターなどを含めた総括的な偵察飛行の枠組みの設定を模索しているという。ブリクス委員長は「近く解決するだろう」との見通しを示した。
また、過去の兵器開発関連の資料を捜す委員会を設置することでも双方が合意。委員長にはイラクのラシッド前石油相が就任する。
一方、イラクが提出した文書では、炭疽(たんそ)菌開発やミサイル廃棄など、最近のイラクの兵器開発に関する様々な疑問について説明されているという。
一連の交渉の結果をブリクス委員長は「こうした態度が続けば問題の平和的解決につながる」と評価。ブッシュ米大統領が「ゲームは終わった」と言ったことには「ゲームはまだ続いている」と査察継続の必要性を強調した。エルバラダイ事務局長は「楽観的な気分だ」と語った。
これを受けてイラクのサアディ大統領顧問も会見し、提出文書が核開発関連の11の書簡と化学・生物兵器関連の24文書からなると明かした。14日に予定されているブリクス委員長らの国連安保理追加報告について「14日は世界の終わりではない」との見方を示し「イラクに味方するかどうかではなく、文書が正しいかどうかを基準に判断してほしい」と訴えた。
両氏は10日朝、イラクを出国する。
(07:55)