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(回答先: “不発”に終わったパウエル長官の「証拠開示」演説 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 06 日 03:10:36)
イラクの大量破壊兵器問題に関し、国連安全保障理事会は5日午前(日本時間6日未明)から外相級会合を開き、パウエル米国務長官が、イラク政府の査察妨害や兵器隠蔽(いんぺい)、テロ組織との関連について米独自の機密情報をもとに証拠提示した。イラク当局者の会話の傍受記録や衛星写真を提示し、イラクの安保理決議違反を印象づけようとする内容で、長時間にわたり長官による報告が続いた。
証拠提示を踏まえて米政府は、数週間で査察を打ち切り、武力行使を容認する新たな決議を英国と共同提案する方針。安保理理事国の理解を求めるため、外交攻勢を一段と強める構えだ。
パウエル長官には、米中央情報局(CIA)のテネット長官も同行した。パウエル氏はまず、米国家安全保障局(NSA)が傍受したイラク当局者の会話内容から入り、イラクの共和国防衛隊の幹部らが昨年11月、査察開始直前に「改造した車両」について、発見されることを懸念する会話などを示した。続いて化学兵器の空弾頭が見つかった施設タジでの衛星写真を示し、イラク側が使用可能な化学兵器を隠していると指摘した。また昨年11月、弾道ミサイル施設から査察の2日前に関連部品を積んだトラックの車列が出る衛星写真も公開した。
査察官が求めている大量破壊兵器開発に関係する科学者の海外での聴取について、フセイン大統領は「応じた場合、スパイと見なす」と警告していたとも述べた。テロ組織アルカイダとフセイン政権との関係などについても言及した。
パウエル氏は、トラックを使った可動式の生物兵器施設についてもイラストを示し、「こうしたトラックが18台以上あり、炭疽(たんそ)菌などを製造できる」と指摘した。
パウエル氏は、「フセイン政権は大量破壊兵器の武装解除への努力をまったくしていない」と強く批判。こうしたイラク側の行為が、国連安保理決議1441がイラクに求めた武器に関する完全な「申告」と、査察への全面的な「協力」の両面で機能していないことを強調し、決議に対するさらなる「重大な違反」に当たると結論づけた。
安保理理事国15カ国のうち、12カ国からは外相が出席。ドイツのフィッシャー外相が議長を務め、米の証拠提示を受けて、他の14理事国がそれぞれの見解を陳述。査察打ち切りを主張する米英に対し、継続を求めてきた仏独や、常任理事国として拒否権を持つ中ロなどの反応が注目される。最後にはイラクのドゥーリ国連大使が反論する。
米政府はこれらの機密情報を、査察を担当している国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)や国際原子力機関(IAEA)にも提供。14日に安保理で予定されているブリクス・UNMOVIC委員長らからの追加報告に向け、査察妨害や兵器隠蔽の実態をさらに具体的に証明する。 (01:25)