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(回答先: 対イラク戦長期化を予測 元査察官のリッター氏 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 2 月 05 日 18:16:37)
イラクの大量破壊兵器を調べている国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の前身、国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の主任査察官としての経験を持つ元米海兵隊員、スコット・リッター氏(41)が5日、毎日新聞と会見した。主な一問一答は次の通り。
――UNSCOMが査察を中断した98年12月までにイラクの大量破壊兵器はどこまで廃棄されたのか。
◆全体の90〜95%は廃棄した。特に核兵器関連は廃棄が完了し、生物・化学兵器の製造施設もほとんど破壊した。イラクが査察官の立ち会い無しで破棄するなどしたものもあり、100%の検証は不可能だった。仮にイラクが一部の生物・化学兵器用物質を隠したとしても、その大半は使用期限を過ぎており脅威とはならない。
――昨年11月に査察が再開されるまでの約4年間に兵器開発が再開された可能性は。
◆可能性はある。だが、大量破壊兵器の製造には近代的な施設が必要だ。そうした施設には既に査察が入ったがまだ証拠は見つかっていない。イラクが兵器自体を隠せたとしても、製造の痕跡まで隠すことはできない。
――大量破壊兵器を廃棄したとの検証にはどのくらいの時間が必要なのか。
◆最低でも6カ月から1年は必要だ。査察再開からまだ2カ月余しか経っていないのに、イラクが兵器を隠していると断じるのは全く無理な話だ。
――米国などは自国のU2偵察機の使用やイラク人科学者の単独聴取を求めている。
◆上空査察は効果的で、かつてはフランス製の航空機を使った。性能は変わらず、必ずしもU2を使う必要はない。だが、フセイン政権転覆を目指す米国は、査察を装ってU2を諜報目的で使おうとしている。【樋口直樹】
[毎日新聞2月5日] ( 2003-02-05-22:18 )