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02/05 17:23 対イラク戦長期化を予測 元査察官のリッター氏 外信83
一九九八年まで国連の対イラク査察に従事した元米海兵隊大尉ス
コット・リッター氏(41)は五日、東京の日本外国特派員協会で
講演し、米国の対イラク攻撃について「不可避ではないが、戦争に
なれば、終わりの見えない長くて恐ろしいものになる」と述べ、攻
撃回避のため、世論を盛り上げる必要性を強調した。
リッター氏は「米軍は二月末には大規模空爆を始め、六月にはバ
グダッドを占領、数カ月から数年間、イラク全体を占領するだろう
」と予測。「短期間で終わると考える現役の米軍幹部は少ない。イ
ラク軍は果敢に防衛するだろうし、世界で反米活動が活発化する」
と指摘した。
また、米国のブッシュ政権はイラクのフセイン大統領排除のため
に国連の査察を汚していると批判。「現在、イラクが大量破壊兵器
を保有している証拠はなく、攻撃は国際法だけでなく米国内法にも
違反している」と述べた。
リッター氏は「ブッシュ大統領は内政で得点になると考えている
から、攻撃するだろう。『攻撃すれば次の大統領選挙で当選できな
い』と思う状況になれば、しないはずだ」と指摘した。(共同)
(了) 030205 1722
[2003-02-05-17:23]