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(回答先: 「時間切れ近い」IAEA事務局長がイラクに警告 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 03 日 14:14:26)
【ニューヨーク上村幸治】国連外交筋は1日、ブリクス国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)委員長の先月27日の査察結果報告に対し、安保理構成国から激しい批判の声が出ていたことを明らかにした。イラクに査察を強制する安保理決議1441に従って無条件で査察を強行すべきなのに、イラク側の条件闘争に巻き込まれている点がとくに問題になったという。
同筋は批判した国の名前は「言えない」と話したが、対イラク強硬姿勢をとる米英が中心だったとみられる。ブリクス委員長は、査察報告の行なわれた27日と、29日の安保理非公式協議に出席したが、双方の会合で質問の形で批判が噴出した。
こうした席でとくに問題になったのは、査察団とイラクが結んだ査察改善のための10項目の共同声明だという。宣言はイラクに科学者聴取への協力などを促すもので、イラクに無条件で査察を強制できる安保理決議と矛盾しているという指摘が出たという。
イラクが米軍のU2偵察機を使った査察を拒否している問題も取り上げられた。この問題では、イラク側がU2偵察機使用を認めたものの事前通告などの条件が出ていることが明らかにされ、やはり安保理主要国から反発が起きたという。
さらに、ともに報告したエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務局長が「数カ月でイラクが核兵器を開発していないことを証明できる」と述べたのに対し、ブリクス委員長がどれだけの時間があれば成果を挙げられるか、具体的な見通しを示さなかった点も問題になった。
こうした反発を考慮し、ブリクス委員長はイラクから今月中旬の再訪問を要請された際も、エルバラダイ事務局長と相談するという理由で、決定を一時、見送っっていた。
同時に(1)偵察機による査察受け入れ(2)科学者からの立会人なしの聞き取り実施ーーといった要求項目を文書にまとめ、書簡の形でイラク政府に送ったという。
[毎日新聞2月3日] ( 2003-02-03-03:01 )