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(回答先: 米政府、北朝鮮への食糧支援を継続へ [ロイター] 投稿者 あっし 日時 2003 年 1 月 15 日 14:57:28)
【ワシントン=菱沼隆雄】ブッシュ米大統領は14日、北朝鮮の核兵器開発計画について、北朝鮮がこれを放棄すれば、エネルギーや食糧支援などを含む「大胆なイニシアチブ」を再開する用意があると表明した。
パウエル国務長官も14日付の米紙とのインタビューで、核開発計画の放棄を前提に新たな取り決めを結ぶ用意があるとの考えを示しており、米政府は、核危機のエスカレートに歯止めをかけるため、対話姿勢を強くにじませることで、北朝鮮の軟化を引き出したい意向と見られる。
ブッシュ大統領はポーランドのクワシニエフスキ大統領との会談前に記者団に対し、「もし、北朝鮮が核兵器を開発しない道を選ぶなら、大胆なイニシアチブを始めるかどうかについて再考する」と述べた。また、「この問題が平和的に解決されることを強く確信している」とも述べた。
またブッシュ大統領は、「米国は、北朝鮮国民の苦労にも心を砕いている」と述べ、「大胆なイニシアチブ」が、北朝鮮の核開発放棄の見返りに食糧支援、エネルギー支援も含むことを明らかにした。大統領の発言は、北朝鮮に対し、核兵器開発計画を放棄した場合の経済支援の見通しを示すことで、軟化姿勢を誘おうとするものだ。
「大胆なイニシアチブ」は、一昨年のブッシュ政権誕生後、大統領がパウエル国務長官に検討を指示していた。経済支援などを通し、北朝鮮の軍事、政治、人道面の政策改善を促し、米朝関係の進展をはかろうというアプローチ。昨年10月の北朝鮮の核兵器開発計画発覚を受け、米政府は「継続が困難になった」としていた。
大統領はさらに、「いろいろな人が『あなたは北朝鮮と話すつもりがあるのか』と聞くが、もちろんそのつもりはある」と、対話の用意を強調する一方、「米国は脅迫には屈しない」と述べ、北朝鮮政府が行っている一連の「核開発」発言によって、米政策が左右されないことを確認した。
またブッシュ大統領は、対話の目的について「国際社会への義務をいかに果たすか」に限定する姿勢は変えてはおらず、あくまで北朝鮮に核開発断念を迫り、核拡散防止条約(NPT)脱退宣言の撤回など、国際協定順守を求める方針だ。
パウエル国務長官は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルとの会見で、北朝鮮が核兵器開発を放棄した場合には、94年の米朝枠組み合意に替わる新たな取り決めが必要との認識を示し、同枠組み合意に基づき進められている軽水炉建設に替わり、火力でのエネルギー供給を考慮していることを示唆した。
(1月15日12:24)