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(回答先: ベネズエラ危機:国連、周辺国交え15日、エクアドルで協議 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 14 日 15:27:33)
【カラカス藤原章生】ベネズエラの左翼ゲリラ思想史に詳しく、チャベス大統領についての著作で知られる作家アルベルト・ガリド氏(53)は13日、カラカスの事務所で毎日新聞と会見した。同氏は「選挙や国民投票をすれば敗れるのがわかっているチャベス氏は譲歩する気はなく、暴力をさらに広げるだろう」と語った。特に反大統領派が準備する「チャベス退陣」の是非を問う「諮問国民投票」が予定される2月2日と、17人の市民が反政府デモ中に銃殺された事件の1周年に当たる4月11日に衝突が広がる可能性が高いという。
ガリド氏によるとチャベス大統領が数日前、政府軍を前に「解決策は暴力になると思う。暴力は人類にとり自然なことだ。特に革命のためには避けられない」とチェ・ゲバラの言葉などを引用しながら語ったという。この発言を重視する同氏は「大統領は小手先の政治取引で譲歩するつもりはない」と述べた。
チャベス氏は軍の空挺部隊にいた80年代からルクス主義に感化され、国内の左翼ゲリラや共産党員、先住民運動家らと共に92年のクーデター未遂に加わった。ガリド氏によると、92年から94年までの収監中、当時ゲリラのランヘル現副大統領やロドリゲス現国営ベネズエラ石油(PDVSA)社長に感化され「選挙を通じての革命」に方向転換したとされる。
「98年の大統領就任時、国内のあらゆる左派勢力がチャベス氏を支持したが、その後の攻撃的な演説で教会やメディアに嫌われ、無策による経済低迷で今は貧困層にも見放されつつある」。特に「98年から現在までの1200億ドルもの使途不明金疑惑が、多くの国民を離反させた」と言う。
ゼネストで石油生産が3割以下に落ちており、ガソリンや燃料がなくなれば、住民の反発はさらに高まり、暴力に向かうとガリド氏はみている。
[毎日新聞1月14日] ( 2003-01-14-21:41 )