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【カラカス藤原章生】米州機構(OAS)のガビリア事務総長は13日夕、カラカス市内で会見し、15日にエクアドルの首都キトで国連や周辺国を交えベネズエラ政治危機について協議することを明らかにした。協議はブラジルのルラ・ダシルバ新大統領の提案を受けたもので、ベネズエラの反大統領派からは、チャベス大統領と親しい左派のブラジルを協議から外すよう求める声も出ている。
協議は、グティエレス・エクアドル大統領の就任式の場を借りる形でエクアドルの首都キトで行われる。ガビリア事務総長とアナン国連事務総長、ルラ大統領が個別にチャベス大統領と協議する予定で、米政府代表も加わる見込み。米国務省はブラジル提案とは別に会合を呼びかけていたが、シャピロ駐カラカス米大使によると、米はキト会合に積極的に参加する予定という。
協議の形式や反大統領派の参加の有無は不明だが、ガビリア事務総長は「何らかの解決策、結論を導き出したい」と語った。
一方、反大統領派のティモテオ・サンブラノ野党議員は13日、訪問先の米国で会見し「国連の原則によれば、チャべス政権対反大統領派の協議に隣国であるブラジルは参加すべきではない」との見解を示した。「地政学的な利権が絡む」との理由だが、同議員の主張には米国の意向が影響しているとの見方が強い。反米主義が根にあるチャベス大統領に対抗するサンブラノ議員らは、13日からワシントンを訪問し、米国務省幹部らと会合を重ねている。
カラカスでは13日、映画館やガソリンスタンドなどは閉鎖されたままだが、商品の流通に影響の出ていない中心街の商店の多くは開店した。
[毎日新聞1月14日] ( 2003-01-14-10:44 )