現在地 HOME > 掲示板 > 戦争21 > 346.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 国連査察委員長、湾岸地域の米兵力増強に懸念 [ロイター] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 14 日 14:32:53)
【ロンドン山科武司】英国のブレア首相は13日の会見で、対イラク武力行使について「国連のもとで実施する」と述べ、国連決議を重視する方針を明らかにした。これまで英国は、国連を重視しつつも、国連決議抜きでの武力行使も辞さないとする米国の方針を是認していた。今回、英国が国連重視の姿勢を強めたことで、米国の対イラク戦略にも影響を与えると見られる。
ブレア首相は「イラクの大量破壊兵器は排除されなければならない」と従来の主張を繰り返した。そのうえで、「我が国は、イラク問題について、国連を通じて取り組む」と強調した。
これまで米国のブッシュ政権は、国連決議なしでのイラク攻撃も辞さないとの態度を維持し、ブレア首相は「米国と行動を共にする」と述べてきた。しかし、英国国内では、与党・労働党内からも米国単独のイラク攻撃に参加することへの反対意見が強まっていた。
◇国内の世論に配慮
【ロンドン岸本卓也】ブレア英首相は13日の会見でイラク攻撃をする場合は国連の承認を得る意向を明らかにした。国連の承認にかかわらずイラクへの攻撃をちらつかせるブッシュ政権内部の強硬派とは一線を画する方針をはじめて公にしたことになる。背景には国連の承認なしの攻撃に反対する声が国内の世論や与党内部に高まったことを無視できなくなったことがある。
英民放スカイテレビの13日の世論調査で「国連の承認なしでイラク攻撃ができるか」という問いに、「できない」が7割を超えた。ブレア政権内部でもショート国際開発相が国連の承認なしの攻撃に反対を唱え、国連を無視して攻撃に参加した場合は相当数の有力閣僚が辞任する恐れも出ていた。首相は国内の分裂が内閣の崩壊につながることを避けたわけだ。
首相は最近になって米国がパレスチナ紛争の解決を目指した中東和平交渉の再開に消極的であることを批判するなど、ブッシュ政権に注文をつけ始めている。米国と共同歩調をとってきたブレア英政権の要求にブッシュ米大統領がどう反応するかが注目される。
[毎日新聞1月14日] ( 2003-01-14-01:12 )