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(回答先: 北朝鮮:「侵略者らの牙城を火の海に」 労働新聞が警告 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 13 日 01:35:20)
【ワシントン中島哲夫】米ニューメキシコ州のリチャードソン知事(元国連大使)は11日、北朝鮮の韓成烈(ハンソンリョル)国連次席大使らとの3日間にわたる会談を終え、北朝鮮側が核兵器製造の意思がないことや米国との対話を望む意向を伝えてきたと発表した。米政府は懐疑的ながらも対応を検討しており、緊張局面の打開につながる可能性も否定できない。
会談は3日間で計9時間に及んだ。終了後の記者会見で知事は、米政府を代表して交渉したのではないと強調しつつ、11日朝もパウエル国務長官と2回、電話したことを明らかにし、さらに書面で詳細な報告をすると述べた。
リチャードソン知事によると、北朝鮮側は(1)核兵器を作る意思はない(2)核計画に関する米国の懸念を解くため協議したい(3)米国とより良い関係を持ちたい――などの意向を表明した。
知事は会談が「前向き、建設的」だったと評価するとともに、「私の役割は終わった」と述べ、米朝政府間の直接対話に期待を示した。
一方、米国務省当局者は、この会談の間に北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)からの即時脱退を宣言し、ミサイル発射実験の再開を示唆したことを「誤った方向」だと非難。会談でも北朝鮮側が「国際社会の懸念に応えなかった」と批判した。しかし、同時に、北朝鮮が自ら核問題を解決しようというなら「対話の用意がある」と述べ、韓次席大使の発言を綿密に検討する方針を明らかにした。
北朝鮮がリチャードソン知事と会談したのは、NPT脱退宣言やミサイル発言をぶつけながら、実は対話したいのだというメッセージをブッシュ政権中枢に伝える狙いとみられる。
野党・民主党所属の知事をルートに使うのは変則的だが、知事は下院議員時代、北朝鮮に拘束された米国人を解放させたことがあり、北朝鮮が重視する人物。12日付の米紙ワシントン・ポストによると、北朝鮮側は「ニューヨーク国連本部の米外交官は口もきかず、数週間にわたる米政府との対話実現の努力は実らなかった」と同知事に説明したといい、北朝鮮と交渉成功の実績がある知事を対話の窓口に選んだとみられる。
北朝鮮の強硬手段に国際社会の批判が高まる一方、結局は米政府が交渉すべきだとの声も米国内外で強まってきた。北朝鮮は極めて危険な賭けに出たが、ブッシュ政権も政治的判断を迫られている。
[毎日新聞1月12日] ( 2003-01-12-22:01 )