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米主要メディアによると、ラムズフェルド米国防長官は11日、イラク戦を視野に入れた湾岸周辺の展開をさらに2万7000人追加する命令に署名した。10日の3万5000人に次ぐ大幅な増派となる。ニューヨーク・タイムズ紙は米軍当局者の話として、2月中下旬までに、湾岸周辺には計15万人以上が展開する見通しになると伝えた。
ブッシュ大統領は、イラク戦に踏み切るかどうかの決断を、国連安保理が国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長から報告を受ける1月27日以降に想定している。査察活動は27日以降も続く見通しで、その間に15万人態勢を整える意向だ。米軍高官は同紙に「2月中下旬」が「大統領に早急かつ柔軟な選択肢を提示できる最善の配置となる」と述べており、その時期が決断の新たな山場になる可能性もある。
今回の増派には数千人の海兵隊のほか、陸軍の空挺(くうてい)旅団、F117ステルス戦闘機やF16戦闘機の3航空大隊など攻撃に直接かかわる部隊が投入されているという。湾岸周辺の米兵は現在約6万人。
(18:41)