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寧辺の原子炉、数週間で再稼働　北朝鮮外交官
2003.01.12
Web posted at: 14:21 JST

- CNN/REUTERS
ウィーン――北朝鮮の金光燮（キム・グァンソプ）駐オーストリア大使は１１日、ウィーンの大使館で記者会見し、寧辺（ヨンビョン）にある５０００キロワット黒鉛炉について「新たな燃料棒８０００本を施設に搬入し終えた。

数週間以内に再稼働できる」と明らかにした。

同席した原子力専門家の孫文山（ソン・ムンサン）参事官も、「新たな天然ウラン燃料棒８０００本をほぼ施設に運び終えた。

数カ月でなく数週間以内に稼働する」と述べた。

金大使は、「わが国は９５年から度重なる災害に見舞われ電力が恒常的に不足しており、黒鉛炉は電力供給のために至急再稼働する」と原子炉再稼働の理由を説明した。

金大使はさらに、１１日の核拡散防止条約（ＮＰＴ）脱退宣言について、「正当な防衛行為だ」と強調。

「われわれは核兵器製造の意志がないと明確にしてきた。米国が敵対政策を止めれば、われわれが核兵器を製造しないことを別途、朝米間で検証できる可能性もある」と述べ、米国との直接対話を改めて求めた。

同黒鉛炉から取り出し、貯蔵プールに収容してある使用済み核燃料棒８０００本について、孫参事官は「ＮＰＴ協定に基づいてプールに貯蔵してある」と話したが、ＮＰＴ脱退宣言を受け、今後は再処理するのかなどについては「今後については答えられない」と述べた。

北朝鮮が濃縮ウラン製造計画を進めている疑惑については、孫参事官は「濃縮ウラン計画は持っていない」と否定した。

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