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12/20 15:42 米軍が湾岸の兵力を倍増へ　大統領が司令官と協議 　外信61

　【ワシントン２０日共同】イラクによる大量破壊兵器開発の申告
を国連安全保障理事会決議一四四一の「重大な違反」に当たると認
定したブッシュ米政権は二十日までに、対イラク開戦の可能性が高
まったとして、ペルシャ湾岸地域に配備する米兵力を一挙に倍増さ
せる方針を固めた。兵力増派はクリスマス休暇明けから動きが始ま
るとみられる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　米主要メディアによると、国防総省は米兵五万人の増派を計画、
現在の六万人態勢を一月中旬には十一万人へとほぼ倍増させる。ま
た、湾岸への派兵で手薄となった米本土の防衛などのために、予備
役の招集作業も年明けには始まる見通しだ。　　　　　　　　　　
　対イラク戦で米軍の指揮をとるフランクス中央軍司令官はワシン
トンを訪問中で十九日からブッシュ大統領、ラムズフェルド国防長
官らと増派策について協議を始めた。協議で同司令官と国防総省は
配備の手順、時期ごとの規模などを説明、大統領と国家安全保障会
議（ＮＳＣ）の了承を求めることになる。　　　　　　　　　　　
　米政権は、国連監視検証査察委員会がイラクの大量破壊兵器につ
いての査察結果を報告する一月二十七日ごろを、イラク攻撃の是非
を判断する最終局面と想定。その後安保理に判断を求めるが、米単
独での攻撃も辞さない方針を堅持している。　　　　　　　　　　
　米国はそれまでの間、大量破壊兵器開発に携わったイラク人科学
者の聴取問題などで、イラクの新たな「重大な違反」の発見を同委
員会に促すと同時に、軍事圧力の強化でフセイン政権に大量破壊兵
器の開発を認める形での申告の修正など「最後の譲歩」を迫る構え
だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　イラク攻撃では最大で二十五万人の兵力の投入が見込まれている
。またペルシャ湾周辺海域への空母戦闘群の交代部隊の投入も予定
通り進んでいる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　フランクス司令官は今週半ばまで、カタールのアッサイリヤハ基
地に設置した「戦術作戦センター」で陸海空各軍と海兵隊の統合指
揮演習を指揮、ラムズフェルド国防長官も同演習を視察した。　　
（了）　　０２１２２０　１５４２　　　　　　　　　　　　　　
[2002-12-20-15:42]

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• 米、湾岸に５万人増派を決定　大統領の１月外遊延期　［朝日新聞］ あっしら 2002/12/21 14:41:18 (0)

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