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【ウィーン24日=佐々木良寿】連立政権崩壊を受けて行われたオーストリアの出直し総選挙(定数183)は、24日投票され、即日開票の結果、シュッセル首相率いる与党の国民党が圧勝、約30年ぶりに社会民主党から第1党の座を奪還した。国民党と連立を組みながら、最高実力者ハイダー氏の独断専行と党内内紛で連立崩壊の引き金となった極右の自由党は、大幅に議席を減らし大敗した。ただ、国民党は単独過半数には届かず、今後の焦点は連立協議の行方に移った。
中央選挙管理委員会の最終集計によると、国民党は得票率42・27%で、議席数は27増の79。これに対して、自由党は10・16%で33減の19。70年以降第1党の座を維持してきた社民党は36・90%、4増の69だったが第2党に転落、緑の党は8・96%で2増の16だった。
シュッセル首相は今後の連立協議について、「全党の指導者と意見交換したい」と語った。国民党が自由党との再連立に動く可能性を指摘する見方も出ている。
自由党は、前回99年選挙で、排外主義的主張を掲げ、欧州連合(EU)拡大による移民増加を懸念する低所得層を中心に支持を広げて第2党に躍進。2000年2月に第3党の国民党と、保守・極右連立政権を発足させ、欧州右傾化の先鞭(せんべん)をつけたが、今年9月、党内主導権奪回を狙ったハイダー氏との対立を深めた副首相のリースパッサー党首(当時)ら現実路線派の閣僚3人が辞任、連立崩壊を招いた。
(11月25日12:41)
★ 自由党的政策が見限られたわけではなく、国民党が自由党の政策を取り込むことで支持を拡大したというのが実態。