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アゴヒゲアザラシの「タマちゃん」を保護しようと、地元市民団体「タマちゃんのことを想(おも)う会」と動物保護団体「マリンアニマル・ライフライン」(本部米国)が11日朝、横浜市西区の帷子(かたびら)川で、漁網を使って捕獲作戦を繰り広げたが失敗した。
現場にはファンクラブ「タマちゃんを見守る会」メンバーや付近住民ら約40人が集まり「どうしてタマちゃんを刺激するようなことをするのか」と抗議。警察官も出動する騒ぎとなった。
想う会は、帷子川を管理する神奈川県横浜治水事務所に「タマちゃんの生息に適しているか餌の状況を調査する」と虚偽の届けをしており、同事務所は関係者から事情聴取し、厳重注意した。
想う会の粟野裕司代表(39)は報道陣に「北海道まで空輸し、オホーツク海に帰すつもりだった。行政側は弱ったら保護するとしているが、それでは遅い。マリンアニマル側にはこちらから協力を要請した」と語った。
見守る会メンバーによると、タマちゃんは10日午後10時ごろから11日午前5時半ごろにかけ、帷子川のコンクリート護岸に寝そべっていた。
ところが午前6時ごろから、外国人数人を含む両団体関係者約20人が、護岸を中心に上流、下流各約50メートルに漁網を張り、ダイバーも動員して間隔を狭め、午前8時ごろ、網を引き揚げた。
タマちゃんは午前7時半ごろ、すき間を縫って網の外に逃走。ダイバーは団体側の依頼で8日から待機していたという。
環境省によると、鳥獣保護法改正で4月16日以降、アゴヒゲアザラシを無許可で捕獲することは禁止されるが、現時点は取り締まりの対象外。
危険伴う唐突な捕獲作戦
鴨川シーワールド海獣展示課の荒井一利課長の話 タマちゃんの暮らしがずっと今のままで良いのか、という疑問を抱く人たちがいるのは当然理解できる。しかし、捕獲はタマちゃんの安定した生活を脅かして衰弱させる危険があり、技術的に難しいため、これまで行政や専門家が話し合いを重ね、慎重に対応を検討してきた。こうした努力を無視するような、米国の動物保護団体などの捕獲作戦はあまりに唐突で、「紳士的」「平和裏」とは言えず、仮に成功しても暴挙との批判を免れないのではないか。
川に網を張るのは問題
おたる水族館(北海道小樽市)の川尻孝朗・海獣飼育第一課長の話 けがを負ったり身動きが取れなかったり、人間が手を触れないといけない状態なら分かるが、川に網を張っていきなり捕まえるのは、多くの問題があるのではないか。人間が東京に住もうが北海道に住もうが自由なように、野生動物も自ら生息場所を選んでいることを考えるべきだ。
★法的権限以外の手段で、行政以外の第三者が住民を強制退去させようとするのは違法行為である。(笑)